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基礎知識

腎臓のはたらきとしくみ

最終更新日

2026.3.27

文:ndeco

220

監修:東邦大学医療センター 大森病院 病院長 腎センター 主任教授 酒井 謙 先生

緑の文字の用語をクリックすると用語解説ページに移動するよ。

腎臓ってどんな臓器?

腎臓のはたらきとしくみ イメージ

腎臓は、私たちの体の中でも、とてもはたらき者の臓器です。 眠っている間も、休むことなく血液をろ過し、体の中の環境を整え続けています。多少調子が悪くなっても、痛みや不快感として表に出ることはほとんどありません。そのため、腎臓は「沈黙の臓器」と言われています。

無口になったうまめとさまめ

左右それぞれが握りこぶしほど。決して大きな臓器ではありません。しかし、その小さな腎臓に、心臓から送り出される血液の約4分の1(腎血流量)が流れ込んでいます。全身を巡る血液を何度もチェックし、不要なものを取り除きながら、必要なものを体に戻しています。腎臓は、いわば体の“調整役”です。

腎臓は調整役

多くの人は、腎臓の役割を「尿を作る臓器」だと思っているかもしれませんが、腎臓の仕事はそれだけではありません。体の水分量やミネラルのバランスを整えたり、血圧に関わるホルモンを調整したり、赤血球を作る指令を出したり、骨の健康を保つためにビタミンDを活性化したりと、全身に影響する役割を担っています。

こうした多くのはたらきを支えているのが、腎臓の中にびっしりと詰まった小さな構造(ネフロン)です。特に重要なのは、細い血管が集まってできた部分(糸球体)です。そこで血液がろ過され、尿のもとが作られます。腎臓は、「細い血管の塊(かたまり)」とも言える臓器なのです。

では、腎臓は具体的にどんなはたらきをしているのでしょうか。腎臓の主な「はたらき」から見ていきましょう。

まとめ

腎臓は、血液をろ過して老廃物を取り除き、体の水分やミネラルのバランスを保ち、ホルモンの調整まで担う、まさに体の調整役です。


腎臓のはたらき

腎臓は、体の中でとても大切なはたらきをしています。

尿を作る臓器だということはよく知られています。その他、毎日せっせと血液を浄化し、体のバランスを整え、健康を支えるホルモンまで作っています。

そんな「静かなはたらき者」である腎臓の役割を、わかりやすくご紹介します。


血液をろ過して尿を作る
老廃物や体に不要な水分や塩分などを血液から取り除く
体に必要な水分や成分を体の中にとどめる(再吸収する)

血液をろ過して尿を作る

体のバランスを整える
体の水分量を調整する
電解質(ナトリウム・カリウムなど)のバランスを調整する

体のバランスを整える

ホルモンを作る・調整する
血圧を調整するホルモンを分泌する
赤血球を作る指令を出すホルモンを分泌する
ビタミンDを活性化し、骨を健康に保つ

ホルモンを作る・調整する


腎臓の機能が低下して、これらの機能がうまく働かなくなると、さまざまな問題が起こります。

排泄できない 余分な水 浮腫(むくみ)、高血圧、肺水腫(肺に水が溜まる)
酸・電解質 アシドーシス(体に酸が溜まる)、高カリウム血症、高リン血症
老廃物 尿毒症(気分不快・食欲低下・嘔吐・意識障害)
赤血球を作る指令を出すホルモンが減る 貧血
ビタミンDを活性化できない 低カルシウム血症、骨の量・質の低下

日本腎臓学会、日本透析医学会、日本移植学会、日本臨床腎移植学会、日本腹膜透析医学会『腎不全 治療選択とその実際』 2025年版 より引用・改変

まとめ

尿を作るだけでなく、体内の水分や塩分のバランスを整えたり、血圧や赤血球、骨の健康に関わるホルモンを調整したりと、腎臓は全身の健康を支える重要な役割を果たしています。


腎臓のしくみ


腎臓の位置

腎臓は、そらまめのような形をした握りこぶしくらいの大きさの臓器です。
成人の腎臓1つの重さは130〜160g程度です。
腰のあたりに左右1つずつ配置されています。

腎臓の位置、正面

腎臓の位置、輪切り


腎臓の構造

腎臓の中には、血液をろ過して尿を作るための細かい構造がびっしり詰まっています。その中心にあるのが、糸球体(しきゅうたい)です。糸球体は血管でできているため、血圧や血管の状態の影響を強く受けます。
糸球体でろ過した尿のもと(原尿)は尿細管を通り、腎盂という空間に集まり、尿管から膀胱に集められます。

腎臓の構造

糸球体 細い毛細血管が毛玉状になったもの。血液をろ過して、尿のもと(原尿)を作る。
ボーマンのう 糸球体を包んでいる袋状のもの。
尿細管 体に必要な水分や電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)を血液に戻し、不要なものだけを尿として腎盂に送る。
ネフロン 腎小体(糸球体+ボーマンのう)と尿細管を合わせた、腎臓のはたらきを担う最小単位。1つの腎臓にはネフロンが約100万個ある。
腎盂 腎臓で作られた尿が集まる空間。
尿管 腎臓と膀胱をつないでいる管。
まとめ

糸球体や尿細管などの微細な構造が連携し、血液をろ過して尿を作るしくみが、腎臓の多彩なはたらきを支えています。


腎臓は、目立たずとも確実に、私たちの命を支えています。そのはたらきとしくみを知ることは、健康を守る大きなヒントです。腎臓をよく知って、腎臓とうまくつきあっていきましょう。

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