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じんラボ プレイバック【第7回】
腎臓病・透析患者さんの災害対策

2021.9.13

文と構成:s.yuri

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『じんラボ プレイバック 〜お役立ちコンテンツのまとめ』

これまで「じんラボ」では腎臓病・透析している方や医療従事者のために、腎臓病や透析に関する基礎知識やサポート情報などのさまざまな情報を発信してきました。それらを「病気の基礎知識」や「病気の進行を抑えるための工夫」「生活でのお役立ち情報」といった新たなテーマと切り口で集約・再構成し、改めて皆さまにお届けします。

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第7回目は、防災を取り扱った記事の紹介です。
日本は地震や台風、洪水、土砂災害、火山噴火、豪雪などの自然災害が発生しやすく、近年は毎年のように甚大な自然災害に見舞われています。特に夏から秋にかけては風水害が多発するため、事前にしっかりと対策を立てる必要があります。
ここで紹介する記事には、防災対策だけではなく被災経験のある腎臓病・透析患者さんの体験談も記載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。


1. いつ災害が来ても慌てないように、平常時から備えたいこと

災害発生時は、食料や薬の不足や、透析が受けられない(または透析の回数や時間が減る)事態が想定されます。こうした状況下では、透析患者さんは体調の悪化や命に関わるため、健康な人よりも意識して食事の調節や自己管理の仕方、災害避難時に必要なものを知って準備することが大切です。

こちらの記事では、災害時の連絡手段や情報共有の仕方をはじめ、かかりつけの透析施設以外での透析に備えて知っておきたいこと、災害時の持ち出し品など、災害を想定して準備すべきことを記載しています。
また電話や通信がつながりにくい災害時にも、「災害用伝言ダイヤル」をはじめとする自分の安否を伝え家族や友人の安否確認ができる手段なども紹介しています。

災害時に必要な薬の管理をはじめ、食事面で意識するべき点、用意したい非常食、避難所で救援物資や食事の提供を受ける際の注意点について記載した記事です。
災害時はエネルギー不足や塩分・カリウム過剰等に陥りやすくなるため、厳格な自己管理が必要です。

こちらの記事はお薬手帳の活用についてです。
お薬手帳を活用することで、災害時の避難先などでも過去にいつどのような薬を処方してもらったかを確認できて安心です。スマートフォンの充電切れの心配がない場合はお薬手帳の情報を取り込めるアプリを活用するのも一つの手です。

災害時にも役立つ「とうせきくん」

とうせきくん」は、服用している薬やダイアライザーの種類、血流量、ドライウェイト、血液検査数値などを記録できる血液透析を行っている方向けWebアプリケーションです。日常の透析と体調を管理・観察アプリとしての利用だけでなく、お薬手帳かつ透析手帳として役立ちますので、ぜひご活用ください。


2. 災害発生時・避難時の注意点を知る

災害発生時はパニックになりやすく、避難できても透析を始めとする医療を受けられるかわからない状況に加え、慣れない避難所での生活が強いストレス要因となります。
災害時はどのように行動するべきか、避難所でどのように過ごすべきかを知ることで、災害下のさまざまな状況に備えましょう。

こちらの記事では、施設血液透析、腹膜透析、在宅血液透析の3パターン別に、災害発生時はどのように動けばよいかを解説しています。透析を受けていないときに被災した場合や、透析を受けるための避難後の対応についても記載しています。

未だ世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症。免疫力が低く、重症化しやすいことが明らかになっている慢性閉塞性肺疾患、心血管疾患、高血圧などの基礎疾患を合併症として持つ腎臓病・透析患者さんは、“3密”などを避けて感染リスクを少しでも下げることが重要です。しかし自治体の避難所は3密になりやすく、避難を躊躇する方も多いことでしょう。この記事では、3密を回避した避難方法や、自治体の避難所に避難する際の注意点、非常用持ち出し袋に加えたいものなどについて記載しています。

避難中はストレスの増加によって、血圧の上昇や不眠などになる可能性があります。腎臓に負担をかける恐れのあるこれらの病状を抑えるため、避難中はストレス回避を意識しましょう。防災に特化した記事ではありませんが以下の記事をご参考ください。


3. 過去の災害を知る

じんラボには腎臓病・透析治療と向き合う方々に貴重な体験談を寄稿していただいています。その中から、被災経験を寄せていただいたものをご紹介します。

中国地方にお住まいのアスペクト比Pさんの、西日本を中心に全国的に河川の氾濫や土砂災害を引き起こした平成30年7月豪雨被害の被災当時を振り返る記事です。実際に非常用持ち出し袋に入れていたもの、用意しておけば安心だったと思ったもの、経験から来る心構えなどをお話しいただきました。

ご自身も被災し、県内の透析患者さん達の東日本大震災の体験談を聞く機会を得た、岩手県にお住まいのびょんさんの体験談です。

茨城県つくば市で東日本大震災に遭った よっしーさん。「災害は我々にアポイントを取ることなく、突然やってきます」「いずれ日本のどこにいても、大災害に襲われるでしょう」とあるように、日本はいつどこで災害に遭うかわからない災害大国です。よっしーさんの体験談を読んで、常に心づもりをしませんか?

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s.yuri

s.yuri
じんラボのライター。大学卒業後、地元紙で主に教育や警察、司法、スポーツ、地域ネタを追いかける社会部記者として働き、その後夫の転勤に伴いゆるいフリーランスでライター・編集者として活動してきました。
学生時代から医療福祉に関する執筆に関わりたいと思っていたのが、十数年の時を経てじんラボでご縁をいただました。透析や腎臓病の勉強を重ね、少しでも元気の出る情報をお届けします。

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