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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報
【第37回】
お薬手帳は活用していますか?

2019.3.25

文:アスペクト比P

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季節の変わり目、「もうそろそろ灯油も必要ないかな?」と思い灯油の配達を頼まなかった翌朝、あまりの冷え込みで体調不良になり、自分の判断を後悔しました。
この時期は体調の変化も起こりやすく、風邪気味やら腹痛、頭痛などで受診することもあるのではないでしょうか。そんな時、私たち慢性腎不全患者の場合はまず人工透析を行っていると伝えるのはもちろんですが、お薬手帳は提出していますか?
今回はそんな場面でのお薬手帳のお話です。


お薬手帳は大切な情報源

お薬手帳は、処方された薬の情報をただ記録しておく手帳ではありません。医師や薬剤師は、アレルギーの有無や処方済みの薬の情報から新たな病気や怪我の処方薬を判断しているのです。外傷に対して出される痛み止めなども、飲みすぎると腎機能に悪影響を及ぼすものがあります。透析を行っている患者さんにはそれぞれの既往症があり千差万別です。その改善や患者個人個人にベストマッチな薬を選んでもらうためにも、お薬手帳は常日頃持ち歩き他科受診の際にも忘れずに提出しましょう。


お薬手帳は災害時も有用です

東日本大震災や熊本の連続地震、さらに西日本豪雨の際にも報告されたことです。避難所などで既往症の悪化で薬を必要とされる方を助けるために、多くの医療スタッフが派遣されました。しかし自分が高血圧や人工透析を必要とする患者であることは伝えられても、日頃飲んでいる処方薬の名前や量は覚えていないので「真ん中に赤い切れ目が入っていた薬だった…ような?」といった連想ゲーム状態だったそうです。
このような事態を防ぐために、自分の薬の処方箋を覚えておくというのも災害対策の一環として必要なことかもしれませんが、正確に覚えておけるものではありません。お薬手帳を災害時に持ち出せるようにしておき、避難所や避難先で医療者やボランティアの方々に見せて、薬を処方してもらうほうが安全安心ではないでしょうか。


オリジナルのお薬手帳はいかがですか?

そういえば、趣味で作ったご自分の作品をお薬手帳の表紙にしている方や、自分で描いたイラストを使ったオリジナルデザインのお薬手帳を使われている方もいらっしゃるそうです。
じんラボオリジナルデザインのお薬手帳とかどうですかねぇ?

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アスペクト比P

アスペクト比P
中国地方に住むオタク系透析患者。 20歳の時にIgA腎症と診断され、忙しさにかまけて6年間ほぼ治療をしないまま放置してしまい、27歳の時に透析導入。今年で透析導入16年目、透析病院での仕事と透析に趣味に透析患者会のお手伝いと走り回っています。

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