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【第8話】透析ってなぁに? 私は、どうなるの?
2015.7.18
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【2014.08.06 掲載】
さて、不良中学生からのぉ〜自殺未遂からのぉ〜、
高校中退からのぉ〜理容師、OL、セールスレディという山あり谷ありクロードチアリの青年期を経たオルカに奇特な人が現れ結婚となったのが、前回までのお話でした(^^)
余談ですが前回大手生命保険会社を辞める決意をしたのは、身体の調子が悪かったからと言いましたが、もう一つ潜在的に持っている理由として彼氏ができると、女性は社会承認欲求が下がるということがあります。
特にオルカは「女が出しゃばるんじゃねーよ! 」という養育環境で育ったために、男の上に立ってはならない! という意識が内在していて結婚するとなった途端に、成功モチベーションは急激にダウンして「貴方がいないと何もできない」依存体質にシフトしてしまいました(笑)
KEIさんと結婚して、ご両親と一緒に住んで気詰まりもありましたがとにかくKEIさんが愛情いっぱいでオルカ中心だったので満たされていました(^^)
ある日KEIさんの両親と揉め事があって、私は独身のとき住んでいた実家のそばのマンションに帰ることになりました。帰ることになったと言うか「出て行け! 」と言われたんですが、この話は長くなるのでまたの機会にお話します。
そんなときに、あの事件は起きました!!
調子が悪かったといっても「だるい、重い」っていう程度で特に病院に行くほどでもないと思っていました。
最近、どうも目が見えにくいなぁ〜と眼科に行ったら「これは目の病気ではありません。内科に回すので予約を取ってください」と言われ次週に予約をして帰りました。
ピンポン! ピンポン! ドンドンドン!!!
なかなか出てこないオルカに何かただ事ではない様子を感じたKEIさんは、オルカの実家の母に鍵をあけてもらいに行きました。
ドアを開けてKEIさんと母はぎょっとしました!!オルカが倒れていたからです。
救急車を呼んで、オルカが気づいた時は病院のベッドでした。
血圧が200mmHgを超えていたらしく、何回も舌下剤を打たれたことが記憶に残っています。
たぶん救急車で担ぎ込まれた後、母とKEIさんには病気の説明があったんだろうけど、みんな気が動転していたのか的を得た回答を得られず、どうやら腎臓が悪いらしいというのがわかったのはだいぶ後になってからでした。
ちなみに緊急で入院したみなとみらいの病院では大部屋(4人)が空いておらず、特別室という一泊なんと5万円のシャワーと応接室のある部屋に泊まらされ、それを知った私は病気の心配どころじゃなくなり慌てて大部屋に異動願いを出しました(^^;)
1週間いたのだけど結局シャワーも応接室も使わず、毎晩付き添ってくれていたKEIさんには仮設ベッドも貸してもらえず、いまだにKEIさんに申し訳ないことしたなぁ〜と病院の体制にいらだちを感じます。
それはともかく、私はどうも治らない病気になったらしいのです(:;)
その時点では信じられず、いつか必ず治るものと思っていました。
「腎臓が悪くて膠原病かもしれないから腎生検の手術版をしてみましょう」と言われ、腎臓の組織の一部をとる手術とステロイド治療が始まりました。 今考えるとその病院には腎臓の専門医はおらず、結局は膠原病じゃなかったからステロイドの大量投与は避けるべきだったし、腎生検は手術なんかしなくて針をさす検査だけでよかったんじゃないかと思うけれど後の祭りなので仕方がないです(トホホ)
だから、オルカが声を大にして言いたいのは「みなさん、病気になったときはちゃんとリサーチして専門医を探しましょう!! 」ということです。
オルカが一番ショックだったのは、腎臓の病気が発覚したことではなく「妊娠は諦めて下さい」と言われたことでしたΣ(゚д゚lll)
この時、新婚でした…。
目の前が真っ暗になりました…。
ふらふらとKEIさんに抱き抱えられるように自分のベッドに戻り、KEIさんと両親が帰った後に声を殺して泣きました(TT)
治らないかもしれない病気でいずれは透析になる。そして妊娠が出来ない…。
私はどうなっちゃうの?
私に生きている意味なんてあるの?
そんな思いが浮かんだけれどマーフィーのゴールデンルール「思考は実現化する」を思い出して、ネガティブな思いを払拭しようとしました。
でもこんな身体と心が不安定な状態でもなんとか先の希望が見えたのは、KEIさんが毎日仕事の帰りにお見舞いに来てくれたことがとても大きかったと思います。
こんな身体になった私でも捨てずに大きな愛で包んでくれたお陰でなんとか自尊感情を取り戻すことができたのだと思います。
みなさんご存知のようにいずれKEIさんとは夫婦ではなくなるわけですが、この時受けた恩をオルカは生涯忘れないでしょう。
ステロイド大量投与治療だったために入院は半年に及びましたが、無事退院することになりました。
しかし治ったわけではないってことで、今ひとつ気持ちが晴れないまま実家のそばのマンションに帰りました。
相変わらずKEIさんは私中心でいてくれたし不信なことは何もないのですが、病気になってすっかり自信を失い「私のことなんか、いずれ捨てたくなるに決まっている」「本当は、別れたいと思っているかも」などなど、ひがみ根性が頭の中を支配してきました。
ある日私はなんだかわけのわからない理屈をつけてKEIさんに別れを切り出しました。
つづく…。
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