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【第10話】透析ってなぁに? 私は、どうなるの? その3〜初めての透析〜
2015.10.13
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【2014.08.19 掲載】
生きているのか?
死んでいるのか?
このまま私はこの暗闇から抜け出さずに、死んだように生きるのか? という状態から、救急で運び込まれた川崎の○○病院にて、担当していただいた先生からあまりに気軽に透析のことを説明されたので、単純な私は点滴程度の感覚で透析室に向かいました。
あるいは絶不調なので「もうどうでもいいや! 」という、感情が麻痺した状態であったのかもしれません。
初めて入った透析室には、ずら〜っとベッドが並べられており、患者さん方は寝ていらっしゃるようでとても静かでした。
17年前の私の導入期は、すでに命懸けの透析ではなかったのですが、それでも血圧が下がったり、ずいぶん辛そうにしている方もいらっしゃいました。私は比較的にスムーズに初透析が終わり、透析室から自分のベッド(病院の中)に帰って机の上に置いてあった食事を見て飛び上がりました(^0^)
「きゃー!!天ぷらだー(^0^)」←私の心の中
ずーっと、ずーと、食欲がなくて何も食べられなかったのに、お腹がすいた感覚が戻って、ぺろっと完食してしまいました(^^)
だからと言って早く透析をやればよかったとも思わないけれど、もしかしたら元気になって治るのかもなどと思っていました。
不治の病ということは理屈ではわかっているですが、希望や楽しい妄想を描くことは私の趣味なので、バカにする人もいるけれど「あらぬ妄想」は止められません(笑)
そんなこんなで透析が始まり、その病院から外出して横浜の××病院へ。シャント手術(1時間半)をして夕方に戻るという、入院中に他の病院で手術という病人らしい病院ライフを送りながら無事1ヶ月半ぐらいで自宅に戻って参りました(^^)
いまやまったくこのシャントの音は気になりませんが、当時はシャンシャンうるさくて、うるさくて、寝るときなど腕をぶった切ろうかと考えたぐらいです(笑)
今思うとあの時、貧血でヘロヘロになりながらもなんとか病院へ行って、無事透析ができてよかったなぁ〜と思います。
本当に、家族や友人、医療スタッフのみなさんに感謝です。
あの当時は、もっと薄くてオレンジ色の血液だったけど、
今は、真っ赤な血液が流れています(2014年8月18日撮影)
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