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【第6話】怒濤の営業職時代1 営業って、結構簡単だったねって言ってやる・編
2015.5.18
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【2014.07.10 掲載】
めっちゃ楽しいOL生活にピリオドを打って、友人から拉致されるように(笑)保険会社に入社しました。
前回の「年収1億ぐらい欲しい」のビッグマウス発言により、支部長(同業他社では所長)からはなぜか高い評価を受け、初めから他の新人より少し高い給料をもらうクラスに入れられたオルカでありました。
入社試験後なんのプレッシャーも感じることなく、支社長、副支社長面接を受けた時のことです。
副支社長より「生命保険のセールスは簡単ではないですよ。…かくかくしかじか…」とそんなにボコボコ契約が取れるようなものではないと聞いて、初めは「はい、はい、そうですね」と思っていたのですが、そのうちにオルカは「そんなものは、やってみなければわからないじゃないの。よ〜し、いつかこの副支社長に保険取るのって、意外と簡単ですねって言ってやる」という気持ちになっていました。
もしこの副支社長がオルカの性格を見透かして、このようなことを言ったのだとしたら、相当なキレ者だと思います。
結果的にはこの言葉をいう機会には恵まれませんでしたが、オルカは決して売れないセールスマンではありませんでした。
不動産屋にいる頃に、『マーフィーのゴールデンルール』(ジョセフ・マーフィー著) に出逢いました。
ネガティブ思考からポシティブ思考にシフトしたのはこの本の影響で、生保営業の頃はものごとを肯定的に受け取る習慣づけをしていて「出来ない自分、私には無理」から「出来る自分」にセルフイメージを変えていきました。
そして保険の知識やお金の知識だけでなく、この頃から心理学を取り入れていました。
ただ今のように「人の役に立つため」「心理的援助のため」ではなく、あくまでも「自分の営業成績を上げるため」「上手に人の心を動かすため」に心理学を利用していたのでした。
例えばあまり他社の営業マンが声をかけないような強面の人だったり、営業マンに冷たく当たったり文句を言うような人にわざわざ接近して、2、3回怒られたり嫌味を言わせます。その時、落ち込んでいたり、もしかしたら泣いているんじゃないかという姿を見せます。
そうするとその強面の方の心の中に印象に残り少しは悪いなって気持ちが残っていますので、その気持ちが残っているうちにアポイントを取って、今度は私主導で話を進めていくのです。
だから嫌味や馬鹿にするようなことを言われた時は、落ち込んでいるようなフリをしつつ、心の中では「契約一件決まったな」とガッツポーズをしていたのでした(笑)
しかしこんな小手先の技術だけで契約を取り続けていけるほど、生保業界は甘いものではありません。
しっかりとした保険知識と、それぞれの人にとってどんな必要性があるのかという説得材料を持ち、そして何より相手から信頼される人でなければなりません。
信頼はどの仕事でも大切なことですが「あなただから任せた」と言われることは、営業マンにとっての最高の喜びだと思います。
だから私はどんな小さな約束事も守りたいし、できない約束はしませんでした。
また分からないことや不明点は安易に予想で答えず「調べてからお答えします」と、どんなにその日に一件欲しくてもいい加減な答えを出しませんでした。
こうしたことは当たり前のようですが、常に締め切りに追われている生保セールスレディにとっては案外難しいことなのです。
営業職はいつも締め切りに追われる厳しい仕事ではありましたが、やりがいある仕事でもありました。もう一度やれと言われたらできませんが、この時のオルカを大きく成長させてくれた仕事でもありました。
次回は、営業職時代のエピソードと元夫との出会いになります。
営業職時代の写真です。お隣の二人がめっちゃ可愛いのに顔が出せなくて残念です(^^;)
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