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看護師さんに聞く! 透析看護の現場【4】
2014.5.22
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透析医療の現場は、医師、看護師、臨床工学技士、管理栄養士等さまざまな専門家によって支えられています。
その中でも、患者さんにとって最も身近な透析看護師さんとは、いったいどのようなお仕事なのでしょうか?
透析看護のお仕事内容について、4人の看護師さんにお話をうかがいました。
4人目は、50歳を過ぎて始めた透析看護を始めたK.Yさんです。
K.Yさん
50歳を過ぎて始めた透析看護
看護師のスタートは大学病院の消化器外科病棟でした。当時まだ若かった私は、がん等で亡くなる患者さんの多い状況に混乱してばかりで今思えば精神的に未熟だったと思います。
4年間勤めた後、結婚・出産・子育てで15年間現場を離れました。その間は検診のアルバイト等をする程度でした。
子供の手も離れて復帰したのは精神科病院です。やりがいはありましたが精神的にかなりきつく、10年間勤めましたが50歳を過ぎ体力的なことを考え、夜勤や泊りがない「透析クリニック」に転職しました。
初めは機械の扱いや除水計算等覚えることが多くとても大変で、もう少し早く若いうちに透析を学ぶことが出来たら良かった、と思いました。
メリハリのある業務
一般病棟の患者さんと違い、透析患者さんは半分元気で半分病気といった感じがします。
透析を受けに来た時には調子の悪い患者さんも、ドライウェイトに戻して元気になって帰る。
業務もやることが決まっており、一般病棟のように何から何まで患者さんのケアを行うというようなことがありません。基本的には今日は今日、1日単位で区切りが付けられ引きずらないところ、仕事がピッと終わるところに達成感があると思います。
患者さんとの関わりの中でのやりがい
今の職場は高齢者が多い施設なので治療はお任せの患者さんも多いのですが、治療や自己管理について「こういうやり方もあるよ」と丁寧に説明をすると「あぁ、そうなんだ、そうしてみようか」と納得してくれる患者さんもいます。これは嬉しくやりがいを感じています。
透析施設間の転職で戸惑うことも
施設によってチャートの書き方が違い戸惑うこともあります。今まで1.5Lと書いていたものが1,500mLとなったり…。除水量の計算ミスをしないよう毎回緊張しています。
緊張感があって忙しいけど、好きだから続けられる
年齢を考えて、半年前から入院施設の透析室に勤務しました。命を預かっている緊張感は常にありますし、入院病棟からの患者さんが8名ほどいてとても忙しいです。
でも、職場の雰囲気も良く、協力し合える環境でとても働きやすく、この仕事が好きなんだなあと感じています。
あと2年で定年ですが、後輩看護師に「Kさんみたいになりたい」と思われるような看護師でありたいです。
これから透析看護師を目指す方へのメッセージ
夜勤や泊りがないので子育てをしながらできるのが透析看護です。
看護師のキャリアとしても幅広い看護ができることが魅力だと思います。
ブランクがある方や、ベテランさんでも私のように働ける可能性があります。
透析看護のおもしろさは、体験してみないとわかりません。ぜひチャレンジしてみてください。
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