じんラボ所長室腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
医療者と患者 共に幸せな透析施設を考える
【第4回】医療者&患者編 イベントレポート
2016.5.19
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医療者編、患者編に続き、2016年2月21日(日)にまとめ的な意味合いも込めた「医療者と患者 共に幸せな透析施設を考える<医療者&患者編>」を開催しました。
いよいよイベントのスタートです!
まずはA〜Dの4つのグループに分けて、医療者と患者が均等に混ざるように着席いただきました。
そして最初に取り組むのは個人ワーク。
テーマは「自分の立場で考える『医療者と患者 共に幸せな透析施設』」です。
5分間で自分の考えをポストイット1枚に1つずつに書き出していきます。
あっという間に書き出してポストイットがいっぱい溜まっていく方、熟考されて1枚1枚丁寧に書かれている方など皆さん思い思いにワークに取り組んでいらっしゃいました。
個人ワークの後は、各グループ内で自己紹介を兼ねた個人ワークの発表です。
初対面の方もいらっしゃるからなのか、はじめはやや緊張した雰囲気もありましたが、透析との関わりやお住まいなど自己紹介や意見の発表が終わる頃には、どのグループも和やかな雰囲気に包まれていました。
続いて今回のメインであるグループワークのスタートです。
進め方はいたってシンプル。
個人ワークで書き出したポストイットに基づいたディスカッションを行い、最終的に「医療者と患者 共に幸せな透析施設10ヶ条」にまとめようというものです。
時間はたっぷり75分とりました。
どのグループも活発なディスカッションが行われており、その光景を見ながら「もっと医療者と患者が率直に話せる機会が必要だ」という思いが改めて強くなりました。
話に夢中で模造紙にまとめるのが遅れてしまったグループもありましたが、なんとか「医療者と患者 共に幸せな透析施設10ヶ条」をまとめていただきました。
なぜか1グループだけ「5ヶ条」のところもありますが(笑)
最後は全体共有のため、グループの代表者に発表していただきました。
終了後のアンケートでは「各地域により透析に対する意識が違うことを実感した。また、そういう考え方もあるのだと知れて大変参考になった」「なかなか医療者の方と深い話ができる機会がないので良かった」「他施設の状況、考えを聞けて良かった。今後のクリニックの方向性の参考になった」といったご意見をいただきました。
ここからもディスカッションが実り多かったことがうかがえ、主催者としてもうれしい限りでした。
こうして「医療者と患者 共に幸せな透析施設を考える」と題して行った全3回のイベントは終了しました。趣旨を理解し、ご参加いただいた多くの皆さまに心から感謝を申し上げます。
全3回を通して「医療者」と「患者」共通して一番多く出たキーワードは「コミュニケーション」でした。
「コミュニケーション」は透析施設に限った話ではなく、人と人とが関わっていく上で当たり前かつ重要なものです。
透析施設においては、週3回、1回あたり4時間以上という時間を長い年月にわたり関わり続けるという特性、そして「透析療法」という「命」に関わる場であることから、「コミュニケーション」はさらにその重要度が高いのではないかと思いました。
そして、今回の「医療者と患者 共に幸せな透析施設10ヶ条」の発表を聞いていて「では、それらを実現するためには具体的にどんなアクションが必要なのか」という次のステップへの思いで頭がいっぱいになりました。
この10ヵ条は医療者と患者の話し合いから生まれた貴重なもので、安易な表現ですがとても「価値のあるもの」だと思っています。
だからこそ、この10ヵ条を無駄にしないためにも、次は「医療者と患者 共に幸せな透析施設を創りあげる」ために必要となる具体的な取り組みを考えていきたいです。
「医療者と患者が共に考えていくこと」「医療者と患者が共に取り組んでいくこと」これらをもっと形にできたら、透析だけではなく「医療」全体の進歩に貢献できるのではないか…。
今回の企画を通して、この2つはそれほど大切でとても重要なことだと改めて実感しました。
じんラボでは「医療者と患者 共に幸せな透析施設を創りあげる」に向けて、次のアクションを起こしていきたいと思いますので、今後もご期待ください。
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