穿刺
別名:
略号:
病気に対する検査や治療の目的で血管、体腔、臓器など体内に中空の細い針を刺すことです。胸水、腹水、羊水、脳脊髄液など内部の液体を吸い取る場合や、治療のために薬物を注入する場合、血管内カテーテル・胆嚢外瘻・胸腔ドレーン等を留置する場合などに行います。超音波やCTガイドの元で行えば安全で正確に目的部位に達することができます。
血液透析では、血液を体外に取り出して、ダイアライザという人工腎臓に通して血液中の余分な老廃物や水分を取り除いてきれいにした血液を再び体内に戻します。毎分200mL程度の大量の血液をダイアライザにポンプで送り循環させるために、透析患者さんは手首の近くに動脈と静脈をつないだ血管、内シャントが必要となり局所麻酔手術で作成します。身体から血液を取り出す針と、ダイアライザできれいになった血液を体内に戻す針の2本を内シャントの静脈へ穿刺し、ポリ塩化ビニールのチューブが接続されているダイアライザに血液を送ります。内シャントが作れない人や、緊急に血液透析が必要な人には、動脈に直接穿刺したり、首や足の付け根の血管にカテーテルを入れたりすることもあります。