ブラッドアクセス
別名:バスキュラーアクセス
略号:VA
血液透析を行う際体外循環のために体内の血液を体外に導き(脱血)、ダイアライザ(半透膜などからなる透析装置)にポンプで送り込んできれいにし体内に戻します。体外循環に用いる方法、またはその際の血液のルートをブラッドアクセス、または血管アクセス、バスキュラーアクセスといい、効率の良い血液透析で必要な1分間あたり200~250mLの血流量を容易に確保します。
急性腎不全の透析治療など、緊急的に使用する場合は動脈へ直接穿刺し、大静脈へのダブルルーメンカテーテルを挿入します。慢性的には、一般的に手首近くに動脈と静脈をつないだ内シャント(皮下動静脈瘻)を用います。内シャントでは、静脈の血管に動脈からの血液が流れるようになり、静脈の血管が太くなり血液量も多くなります。内シャントの静脈に針を刺してダイアライザに血液を流し込みます。ダイアライザで透析された血液を体に戻す針も刺します。
内シャントを作る手術は局所麻酔で行われ、手術後2週間くらい経ってから使えるようになります。内シャントを長年使い続けると、血管が詰まったり狭くなることがあるので、拡げたりステントという筒状の金属を入れたりすることがあります。