生き活きナビ(サポート情報)腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
不安な気持ちを気軽に話しませんか?
「じんサポ」「こころのサポーター」のご紹介
2021.9.27
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治療や厳しい食事療法などで生じる、将来への不安や愚痴。コロナ禍のいま、コミュニケーションの場が減り、そういった不安な気持ちに一人で耐えている方は多いかもしれませんね。
じんラボでは、腎臓病・透析患者の仲間とざっくばらんに話ができる「じんサポ」を定期的に開催しています。不安な気持ちを少しでも和らげ、前を向く一つのきっかけとして、じんサポに参加してみませんか。
こころのサポーターがしっかりと想いを受け取る
「じんサポ」
じんサポとは、「じんラボのこころのサポート活動」の略で、参加される方の不安や悩みなどを話ししながら共に考え、支え合う場です。ピアサポート(仲間同士の支え合い)のトレーニングを受けた「こころのサポーター」が中心となり、みなさんの境遇や気持ちをしっかりと“受け取り”ます。
以前は東京都内の会場を中心に開催していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年からはWeb会議サービス「Zoom」を利用してオンラインで開催しています。オンラインに移行したことで、東京から遠方にお住まいでこれまでじんサポに参加いただけなかった方にも、パソコン、スマートフォン・タブレットなどで気軽に参加いただけるようになりました。
過去に開催されたじんサポのレポートで雰囲気や様子をご覧いただけます。
あなたの涙も笑顔も受け止める〜ピアサポート活動「じんサポ」開催レポート
2018.04.02 文:所長
じんサポのこころのサポーターは、強引に解決に持ち込むことや、参加者の気持ち・事情を無視したアドバイスはしません。なぜなら、悩みは自分自身でしか解決できないからです。参加者がサポーターに話していく中で自分自身で想いを整理し、一歩前に進む…これがじんラボが目指すピアサポートなのです。
「伝える場所だから、何か話さないといけない」と気負う必要はありません。「悩みをうまく言葉にできないかもしれない」という方でも大歓迎です。じんサポは参加者のありのままの想いを受け取ることが大切だと考えているからです。
「不安な気持ちを落ち着かせたい」「前向きに行動したいと思うけれどなかなか…」となど思っている方は、一人で抱え込まずにお気軽にご参加ください。
2021年の「じんサポ」はオンラインで毎偶数月の第2日曜日に開催※しています。
※2021年の開催は終了しました。2022年の開催予定は専用ページ「こころのサポート活動「じんサポ」(オンライン開催)」でご確認ください。
「こころのサポーター」にはどんな人がいるの?
初めての集まりが苦手、人見知り、知らない人に話をするのが不安など、じんサポに興味があっても参加に踏み切れない方は少なくないかもしれませんね。
そこで、こころのサポーターとして積極的に活動されている「マエケンさん」と「アラレさん」のお2人をご紹介します。
マエケンさん
- ニックネームの由来
- 小学生からのあだ名
- 趣味・最近はまっていること
- アロマテラピー、料理
- 透析歴
- 6~10年
私は地方に住んでおり、以前から都市圏と比べると透析に関する情報が少ないと思っていました。東京など都市圏における透析の情報をもっと知りたいと思ったことが、こころのサポーターになろうと思ったきっかけのひとつでした。
2019年10月、私の地元・福島県郡山市でじんサポを開催したことがありました。その際に、「東京は遠くて参加は考えられなかったけれども、近くでやるのであれば…」と参加してくださった方がいたのです。その時、じんサポの活動は全国的に需要のあるイベントなのだと強く思いました。
皆さんのお話を聴くときは、とにかくフラットに、水面のような心でいることを心掛けています。今の率直な気持ちをただ吐き出すだけでも、気持ちがすっと楽になれることがあります。以前、病気を受け入れられなかったときの私は、家族に多大な負担をかけて生きるよりかは、家族と別れた方が良いのでは…生きる意味は何なのか…とまで思い詰めたことがありました。サポーターも皆同じ気持ちを持ち悩み苦しんだ時もありましたが、今では透析と上手く折り合いをつけることができています。オンラインだと遠くまで移動しなくても、FACE to FACEで対面と同じようなセッションができます。まずは行動あるのみです!
アラレさん
- ニックネームの由来
- 昔、Dr.スランプアラレちゃんに似ていたから
- 趣味・最近はまっていること
- 録画した韓国ドラマをまとめて観ること
- 透析歴
- 30年以上
参加された方が自然にお話しできるような雰囲気づくりを心掛けています。例えば、いきなり本題に入るのではなく、季節の話や趣味の事などの違う話をしてリラックスしていただいてからお話していただくほか、参加されている方の目を見てお話を伺うように意識しています。悩みを抱えて参加された方が、帰りには来た時と違う笑顔になっていただけるのがとても嬉しい瞬間ですね。
私は元々消極的な性格で、人とのコミュニケーションが上手くできず、仕事のミーティングも苦手でした。しかし、こころのサポーターの養成講座では「コミュニケーションスキルを学ぶことができる」とあり、参加したのがきっかけです。その成果、最近は無茶振りにも対応できるようになりました。
私は以前内シャントが造れず、手首から肘まで外シャントを造り続けた時に切り刻まれていく腕を見て、このまま内シャントはできないのか、と悩んだことがあります。しかし、今の内シャントは20年使い続けているんですよ。
画面の向こう側にいる人と話をするのは、少し抵抗があるかと思います。操作に慣れていないし、パソコンに向かって話すのもちょっと恥ずかしいかな…と感じるかもしれませんね。でも、難しいことはありません。ちょっとだけ勇気を出して、一度参加してみてください。一人で抱えている悩みも軽くなりますよ。
楽しく愉快なサポーターが、あなたの参加をお待ちしています。流行りのオンラインでのリモート(遠隔地同士)開催で、全国各地にお住まいの方が参加されるので、他地域の透析情報などを知ることができるのも、じんサポオンラインならではですよ。
このコロナ禍で、腎臓病と向き合う方々はさらに辛い気持ちになっているのではないかと心配しています。まずは気軽に参加してみてください。同じ病気の仲間がここであなたをお待ちしています。
【執筆後記】
今回の「じんサポ」と「こころのサポーター」の紹介記事執筆のきっかけは、「不安などを気軽に話せる場があれば良いのに」「東京では患者向けのさまざまなコミュニティがあるかもしれませんが、新型コロナウイルスの感染が心配で行けません。オンラインでのコミュニティなどがあれば知りたいです」など、以前じんラボに寄せられたご意見でした。
病気や治療に関することを知らない方に話すのは、勇気がいることかもしれません。でも、一人で抱え込まないでください。じんサポのこころのサポーターは、参加される方の気持ちを最優先でしっかり話を聞き、想いを受け取ります。もしも不安な事や分からないことがありましたら、じんラボまでお気軽にご連絡くださいね。皆さんの参加を心よりお待ちしております。
じんラボのピアサポート「こころのサポート活動」開催予定
開催日程や詳細は、専用ページ「こころのサポート活動『じんサポ』(オンライン開催)」に掲載中です。 また、じんラボのFacebook、X(旧 Twitter)、じんラボ会員の方に毎週金曜日にお送りするメールマガジン「所長通信(無料会員登録)」でもお知らせいたします。
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