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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報
【第36回】
感染症予防対策 〜感染しない、感染させない心得
2019.1.28
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平成も終わりに近づいてまいりました。今の季節、なかなか収束しないのがインフルエンザやノロウイルスなどの感染症です。特に今年はインフルエンザが警報レベルだという報道が目立つ気もしますね。
今回は、自分や家族が感染しない、自分や家族から他人に感染させないための対策を考えてみましょう。
患者の防衛策
血液透析を行う大体の透析室はワンフロアにいくつものベッドにあり、そこに患者さんが何人も寝ているのが普通ではないでしょうか。同じ空間に複数人が数時間滞在する透析室は感染症のリスクが高い場所だと言えるでしょう。
患者の防衛策としては次のようなことが必要です。入室時からマスクは必ずつける。手洗いを行い、出来れば施設に置いてあるアルコール消毒薬で手を消毒する。マスクは「もったいない」からと再利用しない。マスクは帰宅後に必ずビニール袋に入れて廃棄するなどです。
特に高齢者の方が使い捨てのディスポーザブルマスクを何度も使い回す様子がよく見かけられますので、ご家族の方は常に新品を持たせるようにしましょう。
感染症予防対策
- 手洗いは念入りに! アルコール消毒も忘れずに!
- マスクはお出かけのお供、1日1枚を目安に使い回しはしない!
- 不要不急の外出はしない!
- うがい手洗いは毎回忘れずに!
- 二枚貝はなるべく食べない、食べる際はしっかりと熱を加える(ノロ対策)
インフルエンザはワクチン接種をしましょう
透析患者はどうしても免疫力が弱くなっています。感染症シーズン前になるとワクチンの接種を病院から勧められると思います。確かにワクチンを打ったからと言って完全に感染を防げるとは言えませんが、重症化を抑えるためにも、私はワクチンは接種すべきだと思っています。人類が長い時間をかけて感染症のメカニズムを解き明かして、その対策として生み出したのがワクチンです。重症化すればインフルエンザ脳症などに発展する可能性もありますので、自分だけでなくご家族も出来ればワクチン接種を受けた方が良いでしょう。
とはいえ、やっぱり皮下注射は痛いですよね〜。透析歴が10年以上になるのに、インフルエンザワクチンを打つところを見るのが怖いチキンな私デス…。
自分だけではなく、家族のために
インフルエンザやノロウイルスに感染したからと言って透析がお休み出来るわけもなく、時間をずらして隔離されての透析になったりすると、ご自身だけではなくご家族の生活にも影響が出てしまいます。特に受験シーズンでもあるこの時期は、お子さんやお孫さんの人生にも関わる時期です。感染しない、させないために出来ることを続けていくのは、透析患者である自分のためでもあり大事な家族のためでもあるのです。
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