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【第7話】海外旅行透析 その3 (オーストラリア編:街の様子)

2018.2.13

文:よっしー

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イメージ ローンパインコアラ保護区で餌付け中に撮ったカンガルー。直接餌をあげられるので、アップを撮ることができました。

前回はアメリカでの透析体験記をお話しました。次の旅行記は、2008年にオーストラリア第3の都市ブリスベンへ行った時の体験談と失敗談です。今回はまず街の様子と観光スポットをご紹介します。


オーストラリア第3の都市、温暖な気候のブリスベン

オーストラリアの一番有名な都市と言えば「シドニー」でしょうか。「ブリスベン」といっても、あまり日本人には馴染みが無いかもしれません。
ブリスベンはオーストラリアの東側中央部にあり、南へ電車で1時間程のすぐ隣に有名な観光ビーチ「ゴールドコースト」があります。
オーストラリアと日本との時差はわずか1時間程度、時差はまったく気になりません。
ただ、季節は南北逆転しますのでこちらが夏なら向こうは冬です。とは言ってもゴールドコースト、ブリスベンあたりは年中いつでも暖かいようです。

オーストラリア地図

私が行った時にはあまりの暑さに森林火災が発生。飛行機の中からも森が燃えている様子がバッチリ見え、その煙のために空港にまっすぐ着陸できないほどでした。


コアラと言えばココ!

市内の名所は、ローンパインコアラ保護区(Lone Pine Koala Sanctuary)です。
私は地元の市内観光バスで行きましたが、路線バスでも行くことができます。チケットは市内のインフォメーションなど、どこでも購入できます。
日本語のツアーはHIS等各旅行会社で催行されているようでしたが、私はすぐ乗れて比較的値段が安いものをバスセンターで選びました。私が乗ったバスは、インド人のご家族(5名)、オーストラリア人の年輩のご夫婦、私の計8名でした。

午前中は市内の名所観光、川下りなどを楽しみ、午後からメインのコアラです。保護区では1,000円でコアラを抱っこして記念写真が撮影できます。私のプロフィール写真もこの時のものです。

プロフィール写真

人気なので列に並んで順番を待ちます。私の後ろはインド人ご家族、前は他のツアーのアメリカ人老夫婦でした。前のアメリカ人のご婦人が抱っこした途端コアラ君が急に暴れだしまして、その子は即刻退場となりました。そこで急きょ次の子が引き連れられてきました。
眠っていたところらしく、帰りたい、寝たいオーラが確実に出ている子でした。プロフィール写真のコアラが別方向を向いているのはそのためです。(決して嫌がられたわけでは…)

コアラの他にもシープドックショー、カンガルーの餌付けなども楽しむことができ、ウォンバットなどのオーストラリア固有種、カモノハシの家づくりなども見学できる興味深い場所でした。

ブリスベン市内だけでなく、ゴールドコーストや土ボタルの森など、魅力いっぱいの自然を感じられる国なので、仕事ではなくもう少し時間に余裕があればもっと足を延ばしたかったな、と思います。


長時間の飛行機移動は要注意!

最後に失敗談。実は、今回の旅行での最初の透析でやらかしました。
足の痙攣(つり)と血圧低下をやってしまいました。

行きの行程が問題でした。当時は成田や関空からブリスベンへの直行便はなく、シドニー経由(カンタス航空、JAL)かシンガポール経由(シンガポール航空、ANA)の乗継便でした。料金面で私はシンガポール経由を選びました。乗り継ぎ時間を合わせて約24時間のフライトです。

出発前日の夜に透析を済ませて、朝早いシャトルバスで成田空港へ。
飛行機は昼ぐらいに成田空港を飛び立ち、シンガポールには9時間後の夕方に着きます。
そこからシンガポールで7時間のトランジット(待ち合わせ)、夜中1時発の便でブリスベンへ向かいました。1人かつ久しぶりのシンガポールということで、無料のトラムや仮眠室を使い、待ち時間の7時間は空港内を見て回ったり、仮眠をして過ごしていました。

ブリスベンには朝の10時ぐらいに着きました。透析はさらにその翌日、そんなこんなで2日どころか3日ぐらい空いた感じでの透析でした。
道中はほとんど座っているだけなので、水は飲む、ごはんは食べるといったあまりいい状態ではありませんでした。機内食は低塩、飲水は氷を航空会社へ事前にオーダーしておきましたが、それでも喉は渇くし、お腹も空きます。
また、シンガポール空港はさすが世界でもトップクラスの空港ですから、美味しそうなメニューが並びます。せっかくのシンガポールでの夕飯です、名物の海南チキンライスを食べてしまいました。

余談ですが、シンガポールは24時間の国際空港ですから、シャワー室、時間貸しのホテル、時間指定の市内観光ツアーなどがあります。もし時間に余裕があれば、そちらも有効に使うことをおすすめします。
もちろん、私みたいに運動をかねて全部で3つあるターミナルを回ってみるのもいいですよ。中には、植物園になっていたり、無料のWi-Fiスペースもあったり、コンビニ、フードコート、仮眠スペースなどなど、見ていて飽きません。


気候に合わせた自己管理をしましょう

オーストラリアは温暖で乾燥している気候なので、水分を取ってもすぐ汗で消費されやすく、除水については比較的安心です。むしろ気をつけて飲水しないと脱水になるぐらいです。
そのおかげで2回目の透析ではアフタヌーンティーを楽しめました。

帰りもシンガポール経由でした。帰りの待ち合わせは2時間ぐらいだったのですぐ搭乗手続きとなり、無料Wi-Fiの手続きをして暇をつぶせばあっという間です。

この帰りの機内はいずれも満席でした。ブリスベン→シンガポール間は、インド人、韓国人。 シンガポール→成田間は、中学生や高校生の修学旅行生と一緒でした。

観光のお話だけで長くなりましたので、今回はこの辺にしておきたいと思います。 次回はオーストラリア独自な病院の中の様子をご紹介します。

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よっしー

よっしー
岩手県生まれです。小学生の時にIgA腎症と言われてから腎臓病と付き合ってきました。23歳、大学卒業と同時に透析導入しました。
仕事は大学で技官として学生さんの指導に当たっています。
透析は火曜コースの夜間です。旅行が趣味で実益とかねて日本全国、最近は海外にも出かけています。

    こんな体験談が読みたい、私も体験談を書きたいなど、「研究員のはなし」にご意見をお寄せください!

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