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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報【第6回】ながーい透析時間のつきあいかた
2015.3.30
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最近の透析室での光景でポータブルDVDを持ち込んで韓流ドラマや時代劇などを視聴されている方や、タブレットやスマートフォンでネットサーフィン(最近はこういう言い方しないそうですが)を楽しまれている方も見かけます。一昔前というか、私自身が透析を始めたころから考えると随分様変わりしたなぁと思います。以前は携帯電話の病院施設への持ち込みは制限されていましたが、施設によってはマナーモードにして通話をしないなら持ち込んでも良いと認めているという話も聞きます。ですがほとんどの患者さんは透析中は寝ている方が多いのではないかと感じています。そこで今回は体感的に長く感じる透析時間の有意義な使い方を考えてみようというお話です。
前回(第5回「運動のススメ」)でもご紹介しましたように、透析中に運動できるようエルゴメーターが置いてある施設や、透析時間を利用して透析療法や食事制限を勉強するマンツーマンの講座を開いている施設など、施設側でも透析時間をなんとか患者さんのために有意義に使えないかとさまざまな試みを実施しています。
さらに都心部や大都市圏の新しい施設では、ネット環境が整備されインターネットが自由に利用できることをアピールしている施設もありますね。私の場合は透析時間中に持ち込んだノートパソコンで動画を編集し、動画サイトに投稿したりしています。最近ではタブレット型PCで電子書籍の長編小説などを読んでいる方や、パソコンなどを使わず色鉛筆や水性ペンでイラストを描かれている方もおられるそうです。在宅血液透析の患者さんが自宅での透析中にインターネット電話で会議をされているという話も聞きました。
夜間透析の場合はちょっと事情が違うかもしれません。夜間透析を行っている患者さんの多くは仕事後に病院に入っての透析ですので、疲れて眠ってしまうというのが定番ではないでしょうか。私自身も以前の職場の時には夜間透析でしたので、ほとんど寝ていました。ですがいざ透析時間に寝るとなると「枕が合わない! 」「寒い! 」などの不満が出てくるもので、強者の患者さんになるとマイ枕や電気毛布を持ち込んだりされています。
私自身も本を読んでみたり、携帯型プレイヤーなどで音楽を聞きながら通信教育や仕事で必要なことを勉強してみたり、プラモデルを持ち込んで作ってみたり、自分の料理のレシピをまとめて清書してみたり…と色々と試しています。生活の中で決まったサイクルで訪れるこの透析という時間をただ治療のためだけに来て、治療中は寝て過ごすという使い方ではもったいないかなと思います。ながーい透析時間をどう生かすかということは試行錯誤の連続ですが、色々と試してみたりすると実に面白くて楽しいです。
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