日々精進なのですっ☆腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
【第6話】小旅行&温泉のすすめなのですっ!
2014.2.7
緑の文字の用語をクリックすると用語解説ページに移動するよ。
じんラボ をフォローして最新情報をチェック!
久しぶりに「なのです」調です(笑)。 寒くても毎日のお風呂の時間を楽しみにウキウキしております。寒いからこそ楽しめることもある。 そうです!冬には温泉という素晴らしいリゾートの楽しみ方があるのです!!
私はよく疲れた時に「小旅行」と題して、ふらっと電車で日帰りできるくらいの距離の温泉に出かけます。
思い立ってふらりと行く旅は人生に思わぬアドバイスをくれたり、素の自分に戻してくれたりするものだなぁと毎回感謝しています。
ストレスがたまればたまるほど体は弱るため、余計にストレスをため込みやすくなります。心も同じで、ストレスで縮こまった心では楽しい事や嬉しいことがたくさんあっても気づけなかったり素直に受け取れなかったりしますよね。そこで私はこの時期、気分転換とストレス解消のきっかけとして小旅行を兼ねた温泉に行くことをお勧めします。
私はいつも温泉に行くときは、温泉の近くに必ずと言っていいほどある商店街や食べ物屋さんを見ながらぶらぶら寄り道します。いつも見ているのとは違う食材、違う人の顔、違う建物の感じ、すべてが新鮮で結構面白いのです。初めて行ったのに懐かしい感じとか、都会のど真ん中で突然田舎の風景とか、いろいろな発見があるはずです。
どうでもいい散歩のように思われるかと思いますが、この自由な感性でものをみたり、ある程度無意識にふらふらしたり、食べたいものを食べるのが実はかなりストレス解消になるのです☆
お次は肝心の温泉ですが、それはもう、やはりあったかくておっきいお風呂というだけでお風呂好きにはたまりませんが、作用を分析するとこんな感じです。
温熱作用
お湯で体が温まり血行促進して、疲労回復、代謝促進を促します。温かいお湯(37〜40℃)は副交感神経を刺激しリラックス効果が高いと言われています。また熱いお湯(42℃〜)は交感神経を刺激し気分がシャキッとします。
水圧作用
湯船に入るとかかる水圧はマッサージ効果があり、血流促進につながります。これにより全身のリンパの流れも良くなりだるさの解消に効果があります。
浮力作用
水深のある温泉で首までつかれば、体が軽くなり筋肉の緊張がほぐれてリラックスします。浮力を利用した温泉療法などもあり、リハビリでも利用される効果です。
温泉は泉質によりそのほかにもさまざまな効果があります。自分の好きな泉質の温泉に入りに行く、というのも楽しみが増えて良いですね。
温泉ではなく銭湯でも上記の3つの効果は同じです。気になる銭湯があれば是非行ってみてください。銭湯によっては壁に富士山や海が描かれたりしていてそれを見に行くのも楽しいものです。おいしいものと、いつもと違う風景、おっきくてあったかいお風呂。まさにいい旅夢気分です(笑)。
ここまでは、ただの温泉好きの人の話みたいになってしまいましたが、今回このようにリフレッシュや温泉を推す理由は、「寒いときこそ体を温めて元気を出していただこう」という目標のもと、なるべく気分が下がりやすいイベントのある患者さんに積極的に温めるケアを実施したところ、ネガティブな言葉をあまり言われなくなったということがあったからです。
これは経験則ですが、高齢の方ほど温浴効果の即効性が出やすく、意外とお風呂嫌いだった方も部分浴はOKという方もいらっしゃいました。
体が温まると気分が上がるのです。不思議ですね☆
患者さんの中には透析をして体は回復していくのに、気持ちが以前ほど前向きになれないといわれる方も少なくありません。私が働いている病棟は透析導入が多い病棟ということもありますが、看護師としては心苦しいことです。透析をしていても、毎日を楽しんだりポジティブに過ごしたりしていただきたい。心からそう願っています。
この連載を読んでくださっている方の中には小旅行も温泉も興味ない、という方もいらっしゃると思います。
でも、だまされたと思って夜寝る前に足湯感覚で、濡らしたタオルをゆるく絞って電子レンジで7〜10秒ほど温めて、やけどしない熱さまで広げて冷ましたもので両足をくるんでみてください。
ほっこりして、透析の疲れや日々のストレスがちょっぴり和らぎますよ。
みなさんが温泉や蒸しタオルで温まって、透析で頑張った体と心を癒してぐっすり眠れますように☆そして、冬の最後の寒さを元気に乗り切れますように☆☆
ご意見をお寄せください