じんラボ所長室腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
全国透析施設めぐりの旅5 名古屋編
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2014.6.5
今回お世話になるのは、医療法人厚仁会 城北クリニックです。
受付を済ませ、早速院長の中村中先生とご対面。「爽やか、イケメン」という言葉がピッタリの先生です。
院内をご案内いただきながら感じたことは、とにかく患者さん、スタッフさん共にお元気。明るく挨拶を交わしている姿は見ていてとても気持ちのよいものです。
こちらの城北クリニックは移転されて新しくとてもきれいな施設ですが、開業されて41年です。
長く透析されている患者さんが多く、透析歴40年を超える患者さんも数名いらっしゃいます。
長く透析されていても元気な秘訣「しっかり食べて、しっかり透析(高血流)」を1975年から推奨されています。
だから、食事制限は基本的にしていないそうで、ちょっとドライをオーバーしてきた患者さんにも「美味しかった?よかったね。」と声をかけられるそうです。
しっかり食べられている患者さんには活力があります。そして食べた分はしっかり透析で引かれています。
透析歴の長い患者さんほど「しっかり透析したい」という意識が高いそうです。
また、患者さん自身もしっかり勉強して「楽しく元気で長生き」を実現してほしい、と院長先生はおっしゃっていました。
そして、特徴がもうひとつ。
なんと!患者さんが代わる毎にシーツとカバーを交換されています。
きっとスタッフの皆さんの工数たるや、大変なものだと思います。
私の場合で5時間接するシーツやカバーが毎回新しいものだったらとっても気持ち良いですね。
城北クリニックの患者さん、うらやましい限りです。
院長先生の熱いお話を聞いた後は、屋上でイケメン同士(!!)ツーショット☆
そして、透析スタートです。
穿刺の心の準備をしていたら、院長先生がまず普通の注射針を手に取りました。
「え?何だろう??」と尋ねてみると、「皮下麻酔注射」とのこと。
透析針の穿刺の痛みをなくすために行っているそうです。
私はペンレスを使用しているので、現在はだいぶ穿刺時の痛みは軽減されてはいますが、ここまで患者の痛み、苦痛をなくすことを考えていらっしゃることに感銘を受けました。
そして、ひそかに楽しみにしていたのは、噂に聞いていた「ダイヤライザの2連」です。
それがこれです。
なんと隣のベッドで、しかも透析歴40年を越えた大先輩の方が使用されていました。
また、大変ありがたいことに、スタッフの方のご配慮でその大先輩と透析中にお話をさせていただく機会に恵まれました。
色々お話させていただく中で、ずばり「透析40年の秘訣はなんですか?」と訊いたところ、
「あまりくよくよしないこと」との答え。
よく聞く答えかも知れませんが、それはとてもとても重く深い言葉に聞こえたのでした。
そんなこんなで今回も快適に5時間の透析を終えました。
今回の城北クリニックでの臨時透析も大変貴重な経験となりました!
中村先生、ありがとうございました!
ホテルに戻り、透析後のお楽しみの晩ごはんはツマが購入してきた名古屋メシです。
「風来坊の手羽先」「コンパルのエビフライサンド」「地雷也の天むす」とこれまた名古屋だらけの夕食となりました。
>>次ページそして、ディープな世界へ。
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