じんラボ所長室腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
【新型コロナウイルス感染症】
正しい情報を得て冷静に行動するために
2020.4.6
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桜も咲き誇っているというのに、新型コロナウイルスの感染拡大で、社会全体の雰囲気はなんだか暗く感じられますね。
ここ1〜2ヵ月、新型コロナウイルス感染症に関する報道などが盛んになり、さまざまな情報が錯綜しています。
情報収集は大切ですが、必要以上に多くの媒体で情報を得ようとするのも非効率です。間違った情報により、さらに不安とストレスを高めてしまうリスクがあります。
正しい情報を得て、冷静に行動することが大切です。
そこで、腎臓病患者の皆さんが注意すべき点と、信頼できる情報が掲載されているウェブサイトなどをお伝えします。
自分を守ることが、他の多くの命を守ることになります
新型コロナウイルスの重症化リスクに腎臓病が挙げられており、腎炎・ネフローゼなどの慢性腎臓病や、腎臓移植で免疫抑制剤やステロイドを使用されている方、そして透析をしている方(以下腎臓病患者)には重症化のリスクがあります。
以下は厚生労働省から発表されている相談・受診の目安(新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安)です。
1. 相談・受診の前に心がけていただきたいこと
○発熱等の風邪症状が見られるときは、学校や会社を休み外出を控える。
○発熱等の風邪症状が見られたら、毎日、体温を測定して記録しておく。
2. 帰国者・接触者相談センターに御相談いただく目安
◯以下のいずれかに該当する方は、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
- 風邪の症状や37.5度以上の発熱が続く方(解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)
- 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方
○なお、以下のような方は重症化しやすいため、この状態が2日程度続く場合には、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
- 高齢者
- 糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患がある方や透析を受けている方
- 免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
- (妊婦の方へ)
- 妊婦の方については、念のため、重症化しやすい方と同様に、早めに帰国者・接触者相談センターに御相談ください。
- (お子様をお持ちの方へ)
- 小児については、現時点で重症化しやすいとの報告はなく、新型コロナウイルス感染症については、目安どおりの対応をお願いします。
○なお、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等に御相談ください。
腎臓病患者は、症状がある場合はまずかかりつけの医療機関に確認しましょう。
週3回医療施設に通う血液透析患者は、非透析日はもちろん透析に行く前にも熱を測り、37.5℃以上あった場合は速やかに通院施設に連絡し、指示を仰ぎましょう。
自分を感染から守ることが家族や他の多くの命を守ることに繋がります。
状況は刻一刻変化しています。
新型コロナウイルス感染症に関する最新情報と相談窓口は以下からご確認ください。
この苦境をみんなで乗り切りましょう!
最新情報
相談窓口
- 厚生労働省「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」
各都道府県が公表している、帰国者・接触者相談センターのリンク集 - 首相官邸「各都道府県の新型コロナウイルスに関するお知らせ・電話相談窓口」
各都道府県が設置している「帰国者・接触者相談センター」などの相談窓口リンク集
- 厚生労働省の電話相談窓口
電話番号:0120-565653(フリーダイヤル)
受付時間:9時00分〜21時00分(土日・祝日も実施)
感染予防
風邪やインフルエンザ同様、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒・うがいをしっかり行うこと、できる限り混雑した場所を避けること。そして、十分な睡眠とバランスの良い食事が大切です。
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