じんラボ所長室腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
全国透析施設めぐりの旅5 名古屋編
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2014.6.5
ディープな名古屋。今回の観光レポートは趣向を変えてお届けします。
全国透析施設めぐりの旅もいよいよ5回目。 前回の宮崎県「森のクリニック」窪山院長にご紹介いただき、愛知県名古屋市にある「城北クリニック」へうかがいました。
東京から新幹線でおよそ1時間40分。 名古屋には仕事で今まで数回訪れていますが、臨時透析はもちろん観光もしたことがありませんでした。
主治医から、城北クリニックは「しっかり透析」をされていて長期間の患者さんが多い施設、という話を聞いており、是非お世話になってみたいと思っていました。
また、名古屋周辺には患者会やSNSで繋がっている患者仲間が数人いるということで、今回の透析旅は趣向を変えて特別バージョン!地元の患者仲間と集い楽しむ「ディープな名古屋めぐり」をテーマとしてみました。
それでは、透析旅「名古屋編」スタートです!
訪問クリニック
医療法人 厚仁会 城北クリニック
院長 | 中村 中(なかむら なか) | |
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所在地 | 愛知県名古屋北区黒川本通5丁目26番地1 TEL:052-915-3731 http://www.johokuclinic.com/ |
|
ベッド数 | 透析ベッド数:40床 入院病床:10床 | |
透析時間 | 月曜日-土曜日 9:00〜23:00 |
クリニック・院長先生のポリシー
しっかり透析をして元気で長生きしていこう
高血流、長時間透析を中心に、時にはファイバー(ダイアライザ)を2連にして透析効率を上げていくように治療しています。
院長先生のポリシー
転院してくる患者さんが本当に多いのですが、その転院してきた患者さんのほとんどから体調がよくなった、食事がすごく美味しくなったと言っていただけることをいつもうれしいと思っています。
歩くのが精いっぱいだったのに、山歩きができるようになった方もいらっしゃいます。今後も自分ができうる限りしっかりとした透析をしていく事を心がけていきます。
特筆すべきサービス
患者さんには美味しいものをしっかり食べてほしいので、食事制限をしていません。透析中もなるべく気持ちよく過ごしていいただきたいので、風が出ないような空調にしています。また退屈しないように、最新の映画が観られるような映画配信システムも揃えました。DVD鑑賞や無線LANによるインターネットもできます。シーツは毎透析おきに換えています。
好きな言葉
好きな言葉は一日一善です。ちょっと意味は違うのですが、いいことだけをいつもやろうと心がけています。趣味は元気でないといい仕事もできないと考えているので、なるべく運動するようにしていて、特にスキーやテニス、水泳なんかが好きです。 大切なものは、自分に関わるすべての人たちです。うちの患者さんやスタッフ、友人、家族等自分の周りにいる方々を幸せにしたいといつも考えています。
腎臓病、透析患者の方への一言
うちのクリニックは長期患者さんが非常に多く、40年以上の方は亡くなった方もいますが3名、30年以上の方ならかなりの人数が通っています。いつも思うのが、長期合併症が本当に大変だということです。全国でも多分うちほど長期患者さんがいらっしゃるところは少ないと思います。
その経験から強く言えることは、早いうちから条件の良い、しっかりとした透析を受けてほしいと思っています。透析10年くらいでは合併症はほとんどないですが、15年、20年頃より透析条件によってはっきりと合併症の出現率が変わります。うちのクリニックにその頃転院してこられる方もいらっしゃるのですが、沈着したアミロイドなどの除去は非常に困難です。いろいろな地域、背景の患者さんがいらっしゃると思いますが、患者さん自身も良く勉強して是非いい透析を早期から受けてほしいと思っています。
これからの透析医療について
いままで恵まれていた透析医療から少し変わってくると思います。うちはいい透析を追求していきたいです。
「じんラボ」へのメッセージ
患者さんのための「透析を勉強する場」としてのじんラボに期待しております。
ご紹介いただいた次回の訪問先
京都府京都市の京都駅前武田透析クリニックをご紹介します。
>>次ページまずは京都。実は今回、スタートから違います。
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