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【第11回】半数以上が透析導入後に変化!
「透析患者の余暇と趣味」に関する実態

2019.4.15

文:じんラボスタッフ

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実施概要

調査目的

人間が生きていく上で、生きる活力を得てQOL(生活の質)を高める「余暇活動・趣味」が大切なのは言うまでもありません。しかし、透析患者は通院に伴う時間的拘束や体力的制限があり、日常生活で「余暇活動・趣味」を楽しむためにはさまざまな留意が必要です。
そこで、透析患者は余暇をどのように過ごしているのか、充実した余暇を過ごすために必要とされるサポートの実態を把握する調査を行いました。
この貴重な調査結果は、医療者向けの冊子「臨牀透析 2018Vol.34 No.8」にも掲載され、透析患者の声として医療者に届けることができました。

調査方法WEBアンケート
調査エリア全国
調査対象透析患者 男女年齢不問
調査期間2018月2月9日(金)〜2月16日(金)
有効回答数123名

調査対象詳細

性別
男性 66 53.7%
女性 57 46.3%
年代
21〜30歳 3 2.5%
31〜40歳 11 8.9%
41〜50歳 50 40.7%
51〜60歳 33 26.8%
61〜70歳 23 18.7%
71〜80歳 2 1.6%
81歳〜 1 0.8%

透析患者の趣味と余暇の実態

(Q1)あなたは趣味を持っていますか(n=123)

1 はい 111 (90.2%)
2 いいえ 12 (9.8%)

(Q2)Q1で「はい」と回答された方、それはどんな趣味ですか(n=111:複数回答、回答数=354)

1 鑑賞・観劇・観戦(芸術、スポーツ等) 55
2 料理・グルメ 38
3 旅行 36
4 SNS投稿・ブログ・インターネット 35
5 読書 34
6 スポーツ・運動(体を動かすこと) 30
7 創作・芸術(写真、絵画、手芸等) 30
8 ゲーム 25
9 車・バイク 20
10 楽器 17
11 学び(語学、文化、資格取得等) 13
12 収集・コレクション 10
13 カラオケ 8
14 その他 3

(Q3)Q1で「はい」と回答された方、Q2で選択した趣味で余暇を過ごしていますか(n=111)

1 過ごしている 99 (89.2%)
2 あまり過ごしていない 12 (10.8%)
3 まったく過ごしていない 0 (0.0%)
(Q3-1)「あまり過ごしていない」のはなぜですか(n=12:複数回答、回答数=17)
1 時間を作ることがむずかしい 8
2 体調がすぐれない 3
3 体力的につらい 2
4 その他 4

(Q4)Q1で「はい」と回答された方、趣味以外の余暇の過ごし方はありますか(n=111:複数回答、回答数=241)

1 家でのんびり 74
2 買い物 48
3 友人と会う 45
4 家族と過ごす 38
5 静養している 26
6 余暇が無い 4
7 その他 6

透析導入前と導入後の趣味の変化

(Q5)Q1で「はい」と回答された方、透析導入前と導入後の趣味は変わりましたか(n=111)

1 すべて変わった 12 (10.8%)
2 一部変わった 52 (46.8%)
3 変わらない 47 (42.3%)
(Q5-1)「すべて変わった」「一部変わった」理由を教えてください(n=64:複数回答、回答数=93)
1 時間を作ることがむずかしくなった 25
2 体力的にきつくなった 22
3 シャントを損傷する恐れがあった 10
4 なんとなく 10
5 体調がすぐれない 9
6 気持ちが落ち込んでやる気がなくなった 5
7 興味がなくなった 1
8 その他 11

半数以上にのぼる57.6%の患者が、透析導入前後で趣味が変わったと回答しています。その理由として「時間的な問題」が約4割(39.1%)と最も多く、次いで34.4%が「体力的な問題」でした。基本的に週3回、1回あたり4時間以上を要する透析療法において、「時間」と「体力」の変化の影響は生活全般に留まらず、趣味に対しても大きいことがうかがえます。


医療機関のサポートの必要性

(Q6)趣味を持ち余暇を楽しむために、医療機関のサポートは必要だと思いますか(n=123)

1 思う 61 (49.6%)
2 思わない 35 (28.4%)
3 分からない 27 (22.0%)
(Q6-1)Q6で「思う」と回答された方、必要だと思うサポートを選択してください(n=61:複数回答、回答数=131)
1 医師や看護師による自己管理に関するアドバイス 27
2 理学療法士による体操教室や運動指導 23
3 カウンセラー等によるメンタルケア 21
4 ソーシャルワーカー等による各種相談窓口 14
5 通院施設内に患者同士の交流や趣味が楽しめる娯楽室の開設 14
6 通院施設で行うスポーツ大会や体力測定等のイベント開催 9
7 医療機関と地元のカルチャースクールとの連携 7
8 その他 16

半数以上の患者が、趣味を持ち余暇を楽しむために医療機関からのサポートを望んでいます。多くの患者は「趣味を楽しむためには、何をどこまで取り入れてもいいのか、支障が出ない範囲がわからない」「気を付けるべきポイントは何なのか」などの不安を抱えているのではないでしょうか。「医師や看護師による自己管理に関するアドバイス」は、そんな不安を解消し、QOLが高い生活を実現するための極めて基本的な欲求だと言えるでしょう。

次に多かった回答は「理学療法士による運動指導」です。加齢などに伴う運動不足や体力低下に対する不安からくる結果だと考えられます。「腎臓リハビリテーション」の取り組みが活発な昨今、医療施設での更なる導入が期待されます。


透析患者にお勧めしたい趣味、余暇の過ごし方

心身共により健やかに過ごすためのものであれば、どんな趣味でも良いでしょう。「透析患者」であるからこそあえて勧めたい趣味は、やはり「スポーツ・運動(体を動かすこと)」です。
ひとり一人の心身の状態や体力に合った適度な運動が、健常者のみならず透析患者にも良い影響を与えることは言うまでもありません。運動を継続的に行うことで「生涯自分の足で歩く」ことが可能となり、QOLの維持も期待できます。
しかし、患者の判断のみで運動を行うリスクもあり、不安から取り組めない患者もいることから、要望が多かったサポート「理学療法士による運動指導」などがあると安心です。さらに、体を動かす習慣がなかった患者にとっては、動機付けや目標の設定、運動がもたらす効果を理解する機会を得ることが重要です。

このように患者が安心して運動を継続できる環境が整えば、患者は気力や体力・筋力の向上を体感できます。また、その活動の中で他者との交流やコミュニティ参加なども加われば、モチベーションが保たれ、良いサイクルが生まれることでしょう。

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