じんラボ所長室腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
全国透析施設めぐりの旅1 兵庫編
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2013.4.1
全国透析施設めぐりの旅第1回スタート!
記念すべき第1回目は、兵庫県/神戸です。
神戸には、この「じんラボ」の監修をしていただいた、会社立ち上げからご指導をいただいているしもかどクリニックの下門清志院長と、兵庫県腎友会のさっちゃんこと森本幸子さん、そして浅野兵庫事務局長にちょっと前にお世話になり、色々なお話をさせていただく機会があったご縁もあったことから迷うことなくここからスタートしたい!ということで決定しました。
羽田空港から飛行機で1時間15分、神戸空港に到着しました。
空港から神戸駅までまず三宮駅に向かいます。
妻は別の仕事で大阪へ向かい、ここでしばしのお別れ。
そして、私は一人でお昼ご飯を食べることになり、どこにしようかと迷った結果、以前、下門先生にご馳走になったお店に入りこちらをいただきました。
この後6時間の透析が待っているということもあったので、がっつりと☆ 笑
美味しくいただいてエネルギーを充電したところで、いざ!しもかどクリニックへ!
三宮駅からクリニック最寄り駅の垂水駅まで海を見ながら電車に揺られて約30分で到着。
早速向かいはじめたのですが、途中で携帯電話がないことに気付くというハプニング発生…。途中から駅へ戻り駅員さんに落とし物が届いていないか尋ねたところ、「ありません」との答え。
どうしようか、もう先が思いやられるなぁ…と頭を抱えてしまいました。
でももう1度だけカバンの中を隅々まで探してみようと思い、懸命に探したところ、なんとありました。いつもは携帯を入れない場所に…。
もうホッとしたのなんの…笑
「ちょっと落ち着けよ自分!」と言い聞かせながら、気持ちをあらたに(?)にクリニックに向かいました。
しもかどクリニックに到着!
まずは入る前に入口前でパチリ☆
そして受付でお話をして、下門先生と再会しました。
で、またまた早速先生とのツーショットを撮らせていただきました。
すると看護師さんが1枚の紙を私に渡してくれました。
それはこの日はお休みを取られていた看護師長さんからのメッセージでした。
師長さんには、以前下門先生と一緒に東京に来られていた際にお会いしたことがありましたので、この日にいらっしゃらなかったのは残念だったのですが、メッセージをいただき、お心遣いがとても嬉しかったです。
そして、下門先生と透析の前に診察室で色々とお話をさせていただきました。
先生の透析医療の考え方については以前にもうかがったことはありましたが、やはり「しっかり透析」をすることの重要性、それは患者のQOLに繋がること。
また、それと共に年齢、病態にもよって同じ透析をするのであっても、様々な条件を変え、一人一人に合った透析を行うことが大切であることを改めて学ばせていただきました。
従来(今も?)全国的に言えば、一人一人、年齢と身体の状態が異なるにも関わらず、全国で週3回1回4時間血流量200ml/minという昔ながらの画一的方法での透析が一般的であり、私も過去20年以上そのような条件の透析をしてきました。ただこのことは今振り返ると自分自身患者としてもう少し勉強をしておけば良かったと、反省するところでもあります。
先生とお話をさせていただいて、一人一人に合った、「しっかり透析」がもっと拡がり、患者のQOLが上がることを心から願わずにはいられません。
いよいよ透析です
体重を測り、ベッドに。
実は現在、通常リクライニングチェアで透析を受けていますが、ヘルニアがあり、時に腰が辛いこともあったりします。
以前下門先生とお話をさせていただいた際に、「クリニックでは長時間でも腰への負担が軽くなるようにベッドのマットを特別なものにしている。」
という話を聞いていたので、まずはそのマットの感触を確かめました。
その弾力性は、やわらか過ぎず、堅過ぎずといった、言ってみれば枕であるような「低反撥」という感じでしょうか。
これは6時間後にどうなっているか、少し楽しみにもなりました。
穿刺も全く問題なく終わり、16時過ぎに透析が始まりました。
繰り返しになりますが、透析生活25年にして初めての6時間、そしてこれも初のオンラインHDFです。
透析中は備え付けのテレビを見ることにしました。
関東でない地域で臨時透析を受ける際には、その地域放送局独自の番組をみたりするが意外と楽しいです。特に生放送のものが。
そんな感じでテレビを見ていると、17時に夕食の時間です。
私は現在透析中に食事はとりません。
サラリーマン時代には仕事が終わってからクリニックに駆け込み、スタッフと一緒に「かつ丼」とかを出前でとって食べていました。
でもいつの日からかそのクリニックを代わってからでしょうか。
透析中に食事をすることはなくなりました。
なんかもう「しんどい」というか「面倒くさい」という気持ちもありました。
今回はせっかくの機会でもあるし、また終了時まで時間が長いということもあったので、いただくことにしました。
1食350円です。ボリュームが満点で驚きました。
ただ、やはり体力的な問題か、慣れの問題でしょうか。
しばらく、起きて座っているとどうにも疲れてしまい、味は美味しかったのですが、1/3位残してしまいました。
途中、大阪から戻った妻がクリニックに来て、透析中の私の写真を撮ってくれました。
実はこのとき、妻が私の透析をしている姿をちゃんと見るのは初めてだったそうです。
人生初の6時間透析、終了
そんなこんなで何のトラブルもなく6時間のオンラインHDFが終了しました。
終了時に思ったことは、やはり今までで透析の最長時間が4時間20分だったので、6時間のチャレンジには正直ドキドキしていました。
それは、先に書いた腰痛は大丈夫なのか、ということと、時間の長さに飽きてしまって疲れてしまうのではないかと思っていたからです。
時間的な感想としては、テレビを見ていたこともありますが、それに加えて初めて透析を受ける施設であったことで、透析中もフロア内のことに気が向き飽きませんでした。
そして何よりも、心配していた腰痛は大丈夫でした。
痛くはならなかったことはもちろんですが、腰へのストレスをほとんど感じなかったことに驚きました。
透析で腰痛を感じて、それを4時間以上我慢するような状態になると、終了後の全身の疲労感は相当辛いものがあります。
4時間でも長いですが、それ以上のしっかり透析をしていくには、マットレスの工夫等がされていると大変ありがたく感じます。
>>次ページしっかり透析の後は神戸観光!
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