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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報【第9回】睡眠の質を高めませんか?
2015.6.29
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皆さん、睡眠は充分にとれていますか? 人間も生き物である以上、睡眠は必要不可欠ですが意外とおざなりにされている部分ではないでしょうか。そこで今回は「睡眠」の話題です。
透析室だとよく眠れるのに自宅に戻ると眠れないということはありませんか? 実は私もその1人なのですが、原因の1つには透析室だと空調も効いていて何かあってもスタッフさんがいてくれる安心感もあるのか? などと考えてしまいます。ただし高齢の患者さんたちからは夏場の透析室は寒すぎる! という訴えもよく聞きます。夏の透析室は地味に電気毛布や電気アンカで身体を温めながら透析されている方も多く、透析室のスタッフさんは患者が寒いと言うからには冷房もつけられず、大汗をかきながら走り回っております。
それはさておき、透析患者の場合夜になかなか寝つけなかったり、昼間に猛烈な眠気を感じたりすることはないでしょうか? 透析患者の昼間の眠気は睡眠障害の可能性が高いそうで、最近この「透析患者の昼間の眠気」について、沖縄県・琉球大学病院の研究チームが透析と睡眠障害との関係性を調べた研究結果を発表しました。研究は透析患者1252人を対象に行われ、眠気を「日本版エプワース眠気尺度(JESS)」という方法に基づいて点数化するというもの。3つのグループに分けて分析した結果、眠気の強いグループほど眠気の弱いグループに比べると死亡リスクが2.3倍になるという発表もありました。睡眠もQOL向上のために必要不可欠な要素だなぁと思う次第です。
これからの季節、蒸し暑く寝苦しい夜が続きます。睡眠が大切と書いたものの私自身も夜中に何度も目が覚め、その上朝4時〜5時には完全に目が覚めてしまい眠れなくなるなど、睡眠関連の悩みは尽きません。ではどうやって質の良い睡眠をとるか? 私なりの気持よく眠るためのルールはこんな感じです。
- 眠る2時間前から間食しない
- だいたい眠る1時間前にお風呂に入る(ぬるめのお湯にゆっくりと入る)
- 眠る30分前にはパソコンや携帯電話、テレビなどを見ない
- 寝る前に考えこまない!
最近では自分に合った枕や寝具のオーダーメイドサービスなどもありますが、まずは自分の生活習慣や生活サイクルを見直して、眠れていた時期と今の眠れない時期の微妙なズレを修正し、良い眠りと気持ちのいい起床で生活リズムを整えるということが理想ではないでしょうか。
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