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【第52回】
シャントの音、聴いていますか? 聴診器のすすめ
2026.4.22
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今年のモットーは「平穏無事」ということにした、いよいよ50歳を迎えるアスペクト比Pです。
さて、透析患者の大事な相棒であるシャントですが、自分でケアしていますか? というのが今回のお話です。
50歳を迎えるにあたり、これまでのシャント手術とPTA手術の回数をまとめてみたら、なんと40回超えでした。グラフト(人工血管)を入れてから多少は落ち着いているのかな…? と思いますが、毎日朝晩に聴診器で自分の右手のグラフトの音を聴いています。
普段は「ザーザー」「ゴーゴー」というシャント音なのですが、血管内が狭くなっていると「ヒューンヒューン」という高い音が混じってきます。これが多くなってくると自分で透析室のスタッフに伝えて、シャントのエコー検査の予約をしてもらいます。そのエコー検査での数値(流速とかいろいろあるそうで)が悪かったら、PTA手術の施行…というように、音の変化をシャントのケア・管理に役立てています。
先日、透析を新規導入された患者さんとお話しさせてもらう機会があり、その際に「シャント音、聴いていますか?」と聞いたところ、「なんで聴くんですか?」とか「どんな道具で聴けばいいんですか」と言われて戸惑いました。「閉塞して血栓除去手術になったらとんでもなく痛いですよ!!」と渋い顔をしながら伝えていますが、閉塞を事前に察知するためにも、シャント音を聴く習慣をつけることをおすすめしています。
聴診器はどこで買えばいいのか聞かれることもあります。通販サイトで「聴診器」と検索すれば、格安のものから医療者向けのお高いものまで出てきます。こだわらなければ、1,000~2,000円程度の手頃な価格のもので問題ありません。持ち歩き用に、きんちゃく袋なんかも一緒に用意するのがおすすめです。私の場合はもう習慣化してしまい、手元にないと「音が聴けない!?」と不安になるレベル…なので昨年は国会請願にも万博旅行にも京都旅行にも、聴診器袋と共に全国を移動していました。う~ん、変な奴だ…我ながら。
ちなみに最近は、音が聞こえづらいという方などにおすすめの「電子聴診器」というアイテムもあります。スマートフォンやタブレットと連携し、シャント音を視覚的な波形として表示したり、AIによる解析結果をアイコンで通知したりするなど、「見える化」によって音の変化を客観的に把握できる優れものです。こうした機器がレンタルで気軽に使えると、高齢の透析患者さんでもシャント閉塞の兆候に早めに気付けるのではないかなと考えています。
あわよくば、スマートフォンなどで朝晩の計測データがそのまま透析施設に共有されるような仕組みが普及すれば、一層シャントトラブルの防止につながるのではないかと期待が膨らみますね。
シャントの自己管理に関するおすすめ記事
シャントの閉塞、再建手術を何度も経験しているアスペクト比Pさん。シャントトラブルを招かないための、日々のチェック方法を紹介しています。
狭窄でシャント音が変わる原理や、「聴く」だけではなく「視る」「触る」といった多角的な自己診断の方法をまとめた、シャント専門医・春口先生による記事です。
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