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我が家の透析導入と海外透析

【第7話・最終回】門戸開放しよう

2014.8.28

文:ミヨシ

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今年の夏は台風が早めに来たり、厳しい暑さとなったりと例年とは気候の感じ方の異なった方も多かったのではないでしょうか。皆さま体調等お変わりないでしょうか?

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今回は、これまでの総括をお話しさせていただきます。

今年の6月にドイツ・シュパイヤー、7月にはインドネシア・バリへ赴き、主人の海外透析に同行しました。
ドイツの透析施設では、ドクターは「君がこの施設へ来た初めてのアジア人だよ!」と歓迎してくれました。インドネシアのバリでは、現地在住の日本人コーディネーターの織田裕恵さんにお世話になり、快適な旅を満喫することができました。海外での透析には、日本の病院では味わえないような緊張感や高揚感があり、そのためか透析後でも街中をブラブラ散策したり、観光地へ出向いたりしてしまいます。

私たちを海外透析《えがお》の創立に導いた1つの出来事があります。

ハワイ・ホノルルで透析を行った時の事です。
主人の向かいベッドで透析をしていた若い黒人男性がいました。その日は、見回す限り若い人は主人とその男性くらいでした。彼は透析中、主人と目が合うとニコニコと笑いかけてきてくれていたそうです。
そして、透析終了後にはタクシーを待つ私たちをホテルまで送ってくれました。これをきっかけに私たちは仲良くなりました。
カリフォルニアに住む彼とは遠く距離が離れていても、お互い愛犬家であるという共通点もあり、7年経った今でも大切なお友達です。
海外旅行での透析を通じて、人の真心に触れ、そして友情が芽生える。これは貴重な経験でした。

このような普通の海外旅行では味わえない経験を、多くの透析患者の皆さんに体験して欲しい。あるいは、透析をしていても異文化に触れることは可能だということをぜひ知っていただきたい。海外へ行くと「病気はハンディキャップではなくその人の個性だ」と感じることが多くあります。それも海外透析の醍醐味です。

思えば、海外透析予約代行《えがお》」を創立してはや6年。「海外透析をもっと身近に」を目標に、歩みは遅くとも一歩一歩進んでこられたと実感しています。

事業に取り組む中で、医療関係者の方々が興味をお持ちくださったり、ウェブサイトや知人を通してお問合せいただいたりと形はさまざまですが、確実なニーズが存在することもわかりました。
これからもさらに多くの方々に、「海外透析をもっと身近に」感じていただければと思っています。

今回で私の連載「我が家の透析導入と海外透析」は一段落となります。
長い期間お読みいただきありがとうございました。
今後ともじんラボさんの発展と皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。

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ミヨシ

ミヨシ
埼玉県在住。1974年生まれの主人が2007年6月8日に血液透析を導入しました。快適な毎日が送れるように試行錯誤の日々です。
外国へ渡航する際に不安で苦労した実体験を基に透析が必要な方とご家族のお手伝いができればと《海外透析予約代行「えがお」》を2009年に立ち上げました。

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