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楽園の島バリ島で透析を。
【第1回】日本人スタッフが在院する透析施設のご紹介
2014.3.10
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皆さん、こんにちは!「世界一ハートフルな透析コーディネーター」を目指す織田 裕恵(おだ ひろえ)と申します。
「透析治療を受ける前はよく海外旅行に行っていた」、「透析治療が海外でもできるのを知っているけれど、言葉などの不安がある・・・」こんな方々が多いのではないでしょうか?でも、もう「透析」を理由に海外旅行(バリ島)を諦めないでください。
これより2回に渡り「じんラボ」をご覧の皆さまにバリ島の透析施設と、バリ島の魅力をご紹介いたします。今回は透析施設編です。
バリ島には透析施設が数ヶ所ありますが、2014年2月時点で日本人スタッフがいて観光客の透析治療の受け入れが可能な病院は2ヶ所です。一つはBIMCホスピタル(空港より車で20分南下)、もう一つはSurya Husadha(スルヤフサダ)病院(空港より車で30分北上)です。
どちらの病院も海外から来る観光客の透析治療の受け入れをしていますが、検査項目や施設の特色、お泊りのホテルからのアクセスなどが違いますので、ご自身に適した透析施設をお選びいただけるようお手伝いさせていただきます。
BIMCホスピタル
BIMCホスピタルは設備の整った国際規格の病院です。透析センターに関しては2012年8月に世界中でもまれな”Holiday Dialysis “をコンセプトに、まるでホテルに迷い込んだかと思うようなゆったりとしたスペースで透析治療が受けられます。開設後はインドネシア国内はもちろん、海外からはオーストラリア、シンガポール、韓国、オランダ、ドイツ、そして日本・・・国内、世界各国から来る観光客を対象に透析治療をしています。BIMCホスピタルでの透析治療がバリ島旅行の良い思い出のワンシーンとなる事かと思います。
透析機・ダイアライザーは世界中でも高い評価のある二プロ製品を使用する事で、日本人だけではなく世界各国からの透析患者様にも安心して透析治療を受けていただけると思います。
透析中の4時間を有効に使っていただけるよう、各透析チェアーにてTV・DVD・音楽鑑賞、インターネット(スカイプ可)をお楽しみいただけます。また、ご希望に応じてフットマッサージをはじめフェイシャルやマニキュアなどのオプションメニュー(要予約)も兼ね備え(世界初かもしれません?)、インドネシアまたはバリ島内でも比類のない医療設備、サービスを受けられます。
日本人スタッフ:西脇看護師より
バリ島のBIMCホスピタルで日本人医療スタッフをしております西脇と申します。
2012年の8月、当院に旅行者専用の透析センターがオープンいたしました。
ゴルフ場を眺める透析チェアーと個室に二プロの透析機械を設備しております。
医療器具や水質管理は世界水準に沿って滅菌処理・管理するとともに、可能な限り使い捨て器具を使用しているのでご安心ください。
また、透析中もホリデー気分を満喫していただけるよう、各透析チェアーには個人専用エンターテイメントシステムを完備しており、オプションでマッサージやマニキュアもご用意可能となっております。
今まで透析を理由に海外旅行をあきらめていた方。もうあきらめる必要はありません。
思い切って常夏の島、神々の島のバリ島旅行をしてみませんか?
バリ島は日本との時差がたった1時間。時差による体への負担が比較的少なくてすみます。
BIMCスタッフ一同、一人でも多くの透析患者様にバリ島で素敵な時間を過ごしていただけますよう、できる限りお手伝いさせていただきます。
透析希望日の2〜3ヶ月前を目安に日本人スタッフ宛にご連絡いただければ、予約手続きから透析当日まで、日本人スタッフがサポートさせていただきますので、ご安心ください。
常夏のバリ島があなたを待っています!ご連絡お待ちしております。
透析治療スケジュール&治療費
平日 (1日に午前/午後の2シフト制) |
USD 249ドル (プロモーション価格) |
約25,400円 |
---|---|---|
日曜日、祭日 | USD350ドル | 約35,700円 |
($=102円で計算) |
※エリスロポエティン製剤および、透析中または後に体調を崩され、専門家医による診察が必要になった場合の診察・治療費は含まれておりません。
透析治療ご予約までの流れ
- 書類の提出 ⇒受け入れ検査(受け入れ不可の場合もあります)
- 審査通過後、透析治療合計50%のお支払(受付完了)
- 透析治療1週間前に残金の支払い ⇒ 透析治療
※お支払いはクレジットカード情報を送っていただくか、海外送金になります。
※「じんラボ」の予約代行を利用すると日本円による日本国内送金でのお支払いも可能です。
Surya Husadha(スルヤフサダ)病院
バリ島デンパサール(空港より30分北上)にあるSurya Husadha病院は1987年に設立されたバリ島で一番古い私立総合病院です。設立者のドクター、プトゥ・ウィルヤ・マスナは患者の病気を治すだけではなく、家族みんなで家族の健康を守って欲しいという思いから設立された病院だという事です。その為、年に何回か患者の家族を集めて医療の説明会や懇親会を開くなど、「病院と家族」というレベルでクオリティーの高い医療の提供をしています。毎日病院のロビーは地元の方で込み合っている事からも、Surya Husadha病院の医療への姿勢が分かるかと思います。
透析センターは1997年開設。開設当時から透析治療をされているロングランの地元の方もいらっしゃるそうです。海外からの透析患者は2008年から受け入れを初め、長年の経験を持つ看護士の手慣れた動きは透析治療をされている皆さんに安心感を与えるかと思います。 腎臓専門医として博士号を持ち、バリ島内で腎臓科での最高の権威を持つDr.Ketut Suwitraが透析治療を管理しています。
壁とカーテンで仕切られた個室4部屋と完全個室にはテレビ(NHK)とDVDが用意されております。ご希望の方はお泊りのホテルまで日本人スタッフによる無料送迎(要予約)があります。
使用している透析機械等
- 機種:ニプロ社 日本製(2005年製) 5台
- ダイアライザー:ニプロ FB130TgA/ニプロFB150TgA/ニプロEliso 2.1H
- 透析液:カルボネート
- 針:ニプロAVF16G(他のサイズの持ち込み可能)
透析治療スケジュール&治療費(所要時間4〜5時間)
月曜日〜土曜日 (午前8時/午後2時) |
A:USD200ドル B:USD250ドル |
約20,400円 約25,500円 |
---|---|---|
日曜日 (午前8時のみ) |
A:USD250ドル B:USD300ドル |
約25,500円 約30,600円 |
夜間、緊急 | A:USD250ドル B:USD300ドル |
約25,500円 約30,600円 |
($=102円で計算) |
A:ダイアライザー 1.3/1.5m2使用
B:ダイアライザー 2.1m2使用
※ 上記の料金に薬代(内服薬など)・検査代は含まれておりません。
透析治療ご予約までの流れ
- 書類の提出 ⇒受け入れ検査(受け入れ不可の場合もあります)
- 審査通過後、透析治療
※お支払いは毎回透析治療が終わってから、現金USドル(100ドルまたは50ドル紙幣Fシリーズ以降のみ)もしくはクレジットカード(Visa、Master、Amex、JCB/各々手数料がかかります)またはルピアでのお支払いが可能です。
※海外で透析を受けるための手続きには、いくつかの書類が必要なため時間を要します(約2ヶ月)。余裕を持ったスケジュールで旅行の準備をしましょう!
体験談
BIMCホスピタル 望月さん(66歳、透析歴11年)
今日、FBを立ち上げてから初めての透析のお客様、望月さんです。望月さんは現在66歳、透析歴は11年。今までに、インド、エジプト、ギリシャ、タイ、マレーシアで透析をなさったことがあるそうです。
他の国は、フラットタイプの椅子しかなかったそうですが、ここBIMCではイスとベッドと両方を用意しているので、好きな方で透析をできるのがポイントが高いとほめられました!(^_^)v
今日は望月さんにとってバリでの2回目の透析でした。1回目はイスで、そして今日はベッドでやったところ、やはり慣れているベッドが落ち着くとのこと・・・
料金も、他の国では3万円から4万円かかったのに対して、こちらBIMCでは25,000円(US$249)でお安いとのこと!
スタッフの対応もとても親切でよいとお褒めの言葉をいただきました!d(^_^o)
最終日にもう一度透析をなされて、日本の方に帰国をする予定です。今回は7泊の旅で滞在中に3回の透析です。
望月さんのコメント
一番嬉しかったのは私は英語ができないので、予約の時点から日本語でできたことです。対応もとても早く安心できました。
4時間の透析は慣れているとはいうものの、とても長く時間を持て余してしまいます。でも、日本人スタッフの方が、色々お話をしてくれてとても楽しく透析時間を過ごすことができました。
軽食で出たパスタも美味しかったです♪
☆透析患者のみなさんに一言☆
「海外に行きたいと思っている透析患者のみなさん!まず初めの第一歩として、バリ島に来るべきです。海外にいるのに日本語で安心して透析を受けられます。そして、様子が分かったところで他の国に行ったらよいと思います。今まで海外で受けた透析の中でバリ島がNo.1です!」
Surya Husadha(スルヤフサダ)病院 T.S さん(73歳、透析歴19年)
初めて透析海外旅行に行ったのは1998年のスイスになります。その後、イタリア、ギリシャ、ハワイ(2回)、オーストラリア、ドイツなどに行き、今回のバリ島は8回目の海外透析旅行になります。
私自身英語はできないものの、いつも直接行く先の透析センターに連絡を取って予約を入れていましたが、今回は日本でのエージェント“えがお”さんを通し、またバリ島サイド側の透析コーディネーターの織田さんと連絡をとって予約をしました。
バリ島には日本人スタッフがいる透析センターが2ヶ所あるそうですが、今回は泊まるホテルの位置からスルヤフサダ病院を紹介され透析治療をする事になりました。色々な国で透析治療をしましたが、送迎が付いたのはバリ島とハワイだけです。ハワイは有料でしたが、スルヤフサダ病院は無料送迎が付いていた事、また日本人スタッフ自らが送迎してくれとても安心できました。
12日間の滞在中4回の透析治療。スルヤフサダ病院は地元の方からとても人気のある病院だと説明されていた通り、ロビーは地元の方でいつもにぎわっていました。透析センター自体も17年になるという事で、スタッフも手慣れた感じでとても安心して治療を受けることができました。壁とカーテンで仕切られた半個室で、透析治療中もNHKを見たり、人目を気にせず眠ることができました。
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