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じんラボ質問箱 〜鈴木先生にきいてみよう〜【後編】
2019.2.18
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南青山内科クリニック鈴木孝子院長にご協力いただいた好評企画、皆さんの疑問・質問に答える「じんラボ質問箱」の後編です。
質問7【透析施設の見極め方】
質問者:やすお さん
透析をはじめて5年になります。
大学病院に紹介していただいたクリニックに通っていますが、インターネットで色々な情報を見ると施設によって特色があり、方針も異なっているということを知りました。「血液透析」であればどこの施設であっても同じだと思っていたのですが、どのような違いがあり、どのような施設を選ぶのが良いのか、その見極め方みたいなものを教えていただきたいです。もちろん通ってみないと分からないことも多々あるとは思いますが…。
鈴木孝子院長からの回答
簡単にいうと「患者本位」の施設が最も良いと思います。「患者本位」を見極めるための着眼点は、腎移植や腹膜透析や在宅血液透析といった選択肢を開放的に提供している施設。さらにはオンラインHDFや長時間・隔日血液透析・併用療法などを踏まえ、ご自分の希望を叶えることができる施設の選択が良いと思われます。いずれにしても、気になる施設に臨時血液透析を受けに行き、雰囲気を知ることもよい方法だと思います。
透析施設選びに関してもっと詳しく知りたい方:透析施設選びのポイントもご覧ください。
質問8【5時間のI-HDFと4時間のHDF】
質問者:ちゅんたさん
午前中に5時間透析(I-HDF)をしています。
仕事の都合で午後にしたいとお願いしていますが、午後は4時間しかできません。同じ4時間なら別の施設のオンラインHDFに転院した方がいいのでしょうか。
鈴木孝子院長からの回答
同じ4時間のI-HDFとオンラインHDFとでは、オンラインHDFの4時間が良いと思われますので、転院しても良いのではないかと思います。しかし、あくまでもご自分の社会的生活にあわせて、透析治療での症状の違いを尊重し、ご自分で選択してください。
質問9【何歳ぐらいまで在宅透析を続けられる?】
質問者:しげきち さん
現在クリニックで透析をしていますが、在宅透析を検討しています。個人差はあるとは思いますが、介助者は元気であるという前提で患者自身は何歳ぐらいまで在宅透析を続けられるでしょうか。また在宅透析を中止しなければいけない状況とはどんな場合でしょうか。
鈴木孝子院長からの回答
在宅血液透析はご自分でできる限り、また介助者がお元気である限り、生涯可能だと思われます。むしろ施設の通院をしなくても治療が可能であることから、透析のみを考えれば、訪問看護を利用しながら生涯可能になっていくような制度ができることを望んでいます。
在宅透析に関してもっと詳しく知りたい方:在宅血液透析についてもご覧ください。
質問10【献腎移植の施設選び】
質問者:けいちゃん さん
移植に関して教えてください。献腎移植の登録を考えています。移植手術をする施設は自分で選べるのでしょうか? またその施設はどのように選べばよいのでしょうか?
鈴木孝子院長からの回答
現在通院している透析施設の主治医に、自宅からの近郊の腎移植を行っている医療施設(大学病院等)を聞いてみてください。またはインターネットで調べみてください。
移植を受けたい施設が決まったら、主治医に献腎移植登録のための紹介状を書いていただき、受診してください。
具体的な登録手続きは、都道府県によって異なりますので、その施設の医師やコーディネーターの説明を受けて対応してください。
※受診料以外に日本臓器移植ネットワークへの登録と新規登録料3万円(または免除申請)が別途必要です。
質問11【透析患者は腎がんになりやすい?】
質問者:Robby さん
現在、腎嚢胞があります。年に1回MRI検査をしていますが、なぜ透析患者は腎がんになりやすいのですか。
鈴木孝子院長からの回答
詳細は不明ですが、腎嚢胞がある方や慢性腎不全の方が腎がんの発症率が高いことは知られています。腎嚢胞に隠れて腎がんが存在することもあります。年に1回MRI検査をして評価しているとのことですので、このように検査を行って、がんのないことを確認していけばよいと思います。
透析患者と腎がんに関してもっと詳しく知りたい方:透析患者さんと腎がん〜透析患者が知っておきたい腎がんのこと〜もご覧ください。
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