尿素窒素
別名:
略号:BUN/UN
蛋白質が分解されるときにできる老廃物で、肝臓で合成されます。腎臓の機能が低下すると尿素窒素の血中濃度も増加するので、腎臓の障害の程度をみる指標として使われています。
通常尿素窒素は腎臓で濾過されて尿中へ排泄されますが、急性や慢性の腎不全などで腎臓の機能が低下すると、濾過しきれない分が血中に残ってしまい、尿素窒素の値が高くなります。また蛋白質の摂り過ぎ、大量の消化管出血、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、脱水症状、透析量の不足の場合も数値は上昇します。
逆に数値が低い場合蛋白の摂取不足が考えられます。その他尿素のほとんど全てを作っている肝臓の働きが悪い場合、すなわち重症肝障害、肝不全などでも数値は低くなります。