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腎臓病の兆候・サイン ― 気づきにくい腎臓の変化を見逃さないために
2026.3.19
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もくじ
1. 腎臓病は「気づきにくい」病気です
腎臓病は、気づきにくい病気のひとつです。
多くの病気は、痛みや発熱などのはっきりした症状がきっかけになりますが、腎臓は多少機能が低下しても、残されたはたらきで補ってしまうため、日常生活に目立った変化が現れにくい臓器です。そのため「特に困っていない」「症状がないから大丈夫」と思っているうちに、静かに進行してしまうことも少なくありません。
とはいえ、まったく何のサインもないわけではありません。腎臓の機能が低下し始めると、生活の中にごくささやかな変化や違和感が現れることがあります。
2. なぜ腎臓病は気づきにくいのでしょうか
腎臓が「沈黙の臓器」と言われるのには、さまざまな理由があります。
- 腎臓の機能がかなり低下して初めて、むくみ、疲れやすいなどの「異常」を自覚するようになります。
- 厚生労働省の特定健診などのデータでは、「要精密検査」と判定されても受診しない人の割合が非常に高いことが示されています。
- 検診を受けていなかったために、ある日突然、体調不良で病院に運ばれそのまま透析になる事例がよく見られます。「透析が必要と言われるまで、腎臓病だと知らなかった(あるいは深刻だと思わなかった)」という人が一定数存在するということです。
3. 体調が変わらなくても、腎臓の変化は進みます
腎臓の病気で気をつけたいのは、体調に大きな変化がなくても安心できない、という点です。わかりやすい不調がない状態が続くと、「腎臓は特に問題なく機能している」と思いがちですが、体の中では変化が進んでいることがあります。
特に高血圧や糖尿病がある方では、血圧や血糖の影響で腎臓の細い血管が少しずつ傷つき、本人が気づかないうちに腎臓の機能が低下していることも珍しくありません。
「何も感じないから・症状がないから大丈夫」と思い込まず、症状が出る前から体の中では変化が起きていることを知っておくことが大切です。
次に、日常生活の中で気づきやすい腎臓のサインを紹介します。
4. 日常生活の中での、腎臓からのサイン
これらのサインは、年齢からくるものや疲れ、高血圧・糖尿病そのものの症状と区別がつきにくいことがあります。症状の有無だけで判断せず、定期的な検査で腎臓の状態をチェックすることが大切です。
| 尿の泡立ちがなかなか消えない | |
|---|---|
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体に必要な成分が尿に漏れやすくなっている可能性があります。 |
| 夜間にトイレに行く回数が増える | |
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腎臓の水分調整がうまくいかなくなってきているサインです。 |
| なんとなく疲れやすい・だるい | |
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体の中の環境が少し乱れ始めている可能性があります。 |
| 足・まぶたのむくみ | |
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余分な水分や塩分を十分に外に出せなくなっている状態です。 |
| 食欲が落ちる・胃が重い感じがする | |
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体に不要なものが溜まり、消化に影響が出ることがあります。 |
| 息切れしやすい・少し動くとつらい | |
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体に必要な酸素や血液の巡りに負担がかかっている状態です。 |
| 全身の強い倦怠感 | |
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老廃物や余分な水分を十分に処理できず、体全体に負担がかかっています。 |
| 皮膚のかゆみ・肌の調子が悪い | |
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体の外に排泄しきれないものが、皮膚に影響していることがあります。 |
| 尿の量が明らかに変わる | |
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体の水分調整が大きく乱れてきているサインです 。 |
5. 気づきにくいからこそ、「数値」で確認することが大切です
ここまで紹介したサインは、腎臓の変化に気づくための大切なヒントです。ただし、これらの症状は疲労やストレス、年齢による体調の変化など、心身のバランスの乱れから起こることも多く、腎臓の異常だけが原因とは限りません。
尿検査や血液検査による定期的なチェックは、体調に変化を感じていない時こそ重要です。腎臓からのSOSサインを知ることとあわせて、少なくとも年に1回は健診などで腎臓をチェックすることが、腎臓を守る第一歩です。
本記事はBoehringer Grant ‘Connections’の助成を受けて作成しました。
参考
- 一般社団法人日本腎臓学会『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023』(2026/3アクセス)
- 一般社団法人 日本腎臓学会『患者さんとご家族のためのCKD療養ガイド2024』(2026/3アクセス)
- 厚生労働省『腎疾患対策及び糖尿病対策の推進に関する検討会』(2026/3アクセス)
- 一般社団法人 日本腎臓学会『3.腎臓がわるくなったときの症状』(2026/3アクセス)
- 慢性腎臓病(CKD):その原因・症状・治療(MedlinePlus / 米国国立医学図書館)Chronic kidney disease: MedlinePlus Medical Encyclopedia(2026/3アクセス)
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