世渡りナビ(就業・社会生活)腎臓病・透析に関わるすべての人の幸せのための じんラボ
手に職をつけるという選択:「ネイリスト」
2014.4.21
じんラボ をフォローして最新情報をチェック!
透析者が就労するにあたっての大きな壁の一つに、「治療のための時間的拘束」があると思います。この「時間的拘束」という壁を回避する方法の一つとして、「手に職をつける」という選択肢が挙げられます。
一言で「就労」と言っても、一人一人やりたい事、関心事は多様です。 そこで、じんラボではさまざまな観点で、就労形態や職種を紹介していきたいと思います。
今回は「ネイリスト」という仕事について紹介します
ネイルアートは特に女性の方には関心が高いと思いますが、「ネイリスト」として働いている方の中には最近男性も増えているそうです。
また、「ネイリスト」という仕事は、ネイルサロンで働く方もいれば、独立してご自宅等で開業されている方もいます。ライフスタイルに合わせて働いている方もいて、実際に透析者でネイリストをされている方もいます。
ネイリストが仕事をする際はお客さんと1対1。
お客さんとのコミュニケーション、いかにお客さんに楽しい気持ちの中で綺麗になっていただくかという気遣いもこの仕事には大切な要素になります。
美しいものが好き、人と接することが好き、指先が比較的器用…、そういった方に向いている仕事です。
ネイリストになるためのステップに関しては別項にまとめていますので、そちらをご覧いただければと思いますが、技術の修得にはネイルスクールに通うのが一般的です。
数あるスクールの中で、株式会社アルーシャの岩瀬香奈子代表とご縁があり、お話をさせていただく機会をいただきましたのでご紹介します。
株式会社アルーシャ
株式会社アルーシャは、日本に暮らす難民の方の自立支援を目的に、難民の方にネイルアートの技術を教え(ネイルトレーニング)、ネイリストとして活躍できるようネイルサロンを運営されている会社です。
こちらでは現在、広くネイルトレーニング生徒を募集されています。
ネイリストなんて「自分に向いている仕事かどうかも分からない」「道具も高そう」と 心配に思われていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
また、「ネイルスクールに行きたい」と思っても、“○○万円事前に振込”ということでは、なかなか簡単に足を踏み入れられません(ネイルスクールで勉強し、プロとして就職できるまで100〜300万円かかるとも言われています)。
そこで株式会社アルーシャでは、手軽に学習を始められ、将来はプロのネイリストになるための特別トレーニング・プログラムを始められたそうです。 また、多くのリクエストがあり、現在は難民(外国人)の方だけではなく“少しだけサポートが必要な日本人”の方(生活保護の方、障害をお持ちの方、病気を抱えている方、被災され東京にお住まいの方等々)へもネイルトレーニングを行っています。
興味をお持ちの方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
株式会社アルーシャ ネイルトレーニング生徒募集
1回2時間 2,000円!
それぞれの研修生にあったレベルでレッスンをご提供します。未経験者もOK! 初めての方には基本的なことを、上級者には凝ったデザインアートの勉強を、また検定対策レッスンやプロネイリストとして活躍できる勉強まで、1人でも多くの方の自立をお手伝いします!
- ☆場所は東京メトロ日比谷線神谷町駅すぐ!(1番出口徒歩1分)
- ☆練習日時は、基本的に平日11時〜17時の間を予定していますが、ご相談ください
- ☆練習資材はお貸しすることもできます
- ☆本気でがんばる方には、最短2カ月=10万円でプロデビューまで、サポートいたします(注意:上達には個人差があります)
- ☆弊社取引先卸から、ネイル商品を格安でご購入していただけます
- ☆定職に就いていらっしゃる方にはご提供しておりません(既存レッスンコースの受講をお願いします)
ご興味ある方はご遠慮なく、お問い合わせください!
*お問い合わせはメールでお願いします*
株式会社アルーシャ
〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-11-11 虎ノ門MKビル2階
東京メトロ日比谷線 神谷町駅 1番出口 徒歩1分
03-3431-5830 / ネイル予約専用ダイアル 080-8867-1405
他にも、ご自身でネイルを楽しみたい方のための「セルフ“ジェルネイル”レッスン」等も行っていますので、実際にやってみて自分の興味関心が、どこまで本気なのかを確かめてみるのも良いかもしれません。
ネイリストになるために
ネイリストの魅力ってなに?
1. 美的センスを追求できます
相手の指先を美しくすることはもちろん、爪という小さな空間にオリジナリティや流行を取り入れたデザインを施す作業は、自分の技術やセンスを追求し、美を極めたい方にオススメです。
2. いつでも、どこでもできるお仕事です
ネイルアートは大きな道具や決まった場所がなくても、小さなネイル用品さえあればどこでも施術できます。
3. ライフスタイルに合わせて働けます
ネイルサロンで働く、フリーのネイリストになって道具ひとつでどこへでも飛んで行く。美容院やエステサロンで働くこともできるし、日本ネイリスト協会認定講師の資格を取得すればネイルスクールの講師にもなれます。そして独立開業。初期投資が比較的少なくてすむので、自分のお店を経営する人も多くいます。
ネイリストになるための主なステップ
ネイルスクールで学ぶ
最も一般的な方法です。ネイルスクールでは、技術はもちろん基礎知識の指導、施術に必要な道具の用意、さらに資格取得のために必要な対策まで教えてくれます。
またサロンでの研修がある場合、お客さまへのサービスを実体験できるのでその後の就職活動に活かせます。
さらに、同じ目標を持った仲間と一緒に技術を磨きあい、相談しあいながら学べます。
通信講座(通信教育)で学ぶ
遠隔地で通学が難しい方やマイペースで学びたいといった方に向いています。 DVDや教材などを参照しながら独学でネイリストになるためのスキルを養っていきます。
ただし、どうしても実技練習が不足になりがちなため、常に反復練習する努力と意思が必要になるでしょう。
それでも最近の通信講座は質が高くなってきており、本格的なネイリスト育成講座を手頃な金額から手軽に始めることができるようになってきました。
ネイリスト検定資格は必要?
ネイリストの資格は「民間資格」に分類されるので、極端に言うと「私はネイリストです」と言えば法律的には問題なくネイリストになれます。
しかし、ネイリスト検定(ネイリストの資格)は、ネイリストとしての実力の証明であり、ネイルの職場で働くためには必要不可欠な資格です。
「仕事としてやっていきたい!」「お金をいただけるレベルのネイリストになりたい」と決めている場合は、就職(修行)するためにも最低でもネイル検定2級以上は必ず取得しておきましょう。
逆に「ネイルを趣味的に楽しみたい」「就職は考えていない」という方には特に必須ではありません。
ネイリスト検定資格取得後、ネイルサロンで働くことになり、初めてプロのネイリストとして活動してゆくことになります。自分の目的やライフスタイルに合った学び方、働き方をよく考えて選択することが大切です。
この記事はどうでしたか?
世渡りナビの最新記事
- 慢性腎臓病(CKD)と仕事②:働き続けるための知恵「合理的配慮」
2024.02.19 - 慢性腎臓病(CKD)と仕事1:働き続けるための知恵のリンク集
2023.11.13 - 働くための支援〜行政サービスをうまく活用しよう
2017.09.19 - 透析者が就労し、働き続けるために:【第3回】職場の方々に病気への理解を深めてもらうためには
2016.05.26 - 障がい者就労支援の取り組み「ユニバーサル就労」を知る
2014.10.14