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冬の新型コロナウイルス対策【第2回】
室温の急降下を防ぐ冬の上手な換気方法

2021.1.4

文:s.yuri

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前回に続き、冬の新型コロナウイルス感染防止対策ついての連載です。今回は換気をテーマに、ウイルスと換気の関係や冬の上手な換気方法を解説します。「できるだけ外出を控え、手洗いや消毒をしていたのに感染してしまった」というケースは少なくありません。自分は大丈夫だと過信せず、改めて感染対策を見直しませんか。


家庭内感染を防ぐ換気の重要性

2020年11月以降、新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加しています。秋冬に感染が再拡大した理由の一つとして、気温の低下が挙げられます。寒くなったことで、屋内で過ごすようになり3密の環境にいる機会が増加したこと、外気温の低下で窓を開けて換気を控えるようになったことが影響していると考えられています。また、第3波は家庭内感染が増えていることから、家庭内でも感染対策をしっかり行う必要があります。

家庭内にウイルスを持ち込まないよう、家族やいつもの仲間以外との会食・宴会に参加しない、帰宅後の手洗いや消毒、そして換気をしっかり行うことが大切です。厚生労働省は1時間に2回、数分程度窓を全開にした換気を推奨しています。特に、5μメートル未満の微細な飛沫粒子「マイクロ飛沫」は長時間空中に漂いやすく、密閉空間でウイルスが長く生きる可能性があるので、家庭でも換気でマイクロ飛沫を屋外に排出することが大切なのです。

感染拡大が第3波という新たな局面に入った今、改めて日常における感染対策をおさらいし、実践しましょう。


寒い冬におすすめ! 室温が下がりづらい換気の工夫

「1時間に2回、数分程度窓を全開にした換気」が基本とはいえ、寒さと換気の折合いをつけるのは難しいですよね。寒い環境下では、最悪の場合は低体温症で死亡(凍死)する恐れがあるため、室温の急激な低下に十分な注意が必要です。凍死する事例は高齢者に多く、室内での発症が多いことが分かっています。高齢者は温度に対する感覚が鈍くなり、室内でも低体温症にかかりやすいのです。凍死と聞くと、冬山での遭難などの非日常的な場面を想像するかもしれませんが、夏場の熱中症と同じくらい身近なものなのです。

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厚生労働省は冬の換気のポイントを「居室の温度および相対湿度を18℃以上かつ40%以上に維持できる範囲内で、暖房器具を使用しながら一方向の窓を常時開けて、連続的に換気を行うこと」と示しています。この方法で換気効率を上げるためには、対角にある窓を2箇所開けて風の通り道を作ることが大切です。また、風を取り入れる側の窓は狭く開け、風が出ていく側の窓を広めに開くことで、吹き込む風が少なく済み、室温の低下が和らぎます。

雪や雨が降っている時や寒冷地の場合は窓を開けて換気をするのが難しいため、さらに換気の仕方を工夫する必要があります。換気の工夫としては、「換気扇などの常時使用」と「2段階換気」がおすすめです。

寒い冬は暖房をかけて窓を閉め切ったままになりがちです。換気の工夫を知って実践することはとても大事ですね。


換気扇などの常時使用

厚生労働省は、建物に組み込まれている常時換気設備(24時間換気システム)や換気扇の常時運転を推奨しています。これらを活用することで、窓を開ける換気に比べて室温を大きく下げることなく換気することができるのです。常時換気設備は2003年7月以降に着工された住宅であれば設置されています。

「通気口から吹き込む風が冷たい」「電気代を少しでも抑えたい」などという理由で通気口をふさいでしまったり電源を切ってしまったりする方もいるかもしれませんが、常に稼働させましょう。厚生労働省は、強弱スイッチがある場合は「強運転」にして換気量を増やすよう呼び掛けています。
機械換気の効率を下げないために、定期的に常時換気設備のフィルター掃除を行うことも重要です。

常時換気設備がない場合は、台所や浴室、トイレの換気扇を活用しましょう。人が集まりやすいリビングを効率よく換気するため、特にリビングに近い台所の換気扇の活用がおすすめです。


2段階換気

2段階換気とは、換気をしたい部屋の隣にある“人がいない部屋”を活用して換気を促す方法です。

2段階換気

例えば家族がいるリビングの換気をしたい場合、まず隣にある、人が滞在していない部屋(台所や昼間の寝室など)の窓を開けて外気を取り込みます。このとき、リビングにつながるドアは閉めておきましょう。取り込んだ外気を換気した部屋で暖めた後、リビングにつながるドアを開けて、取り込んだ空気をリビングに入れます。 少し手間と時間がかかりますが、リビングの窓を開けて換気した場合と比べ、リビングの温度は下がりづらくなります。

窓がない、空気の通り道を作りにくい窓の配置など、換気しにくい住居の換気は以下の方法がおすすめです。

窓が一カ所、または一面にしかない場合
台所や風呂場の換気扇をつけたり、扇風機を首振り設定した状態で窓を開けて換気したりすると、より空気を動かすことができます。
窓がない部屋の場合
部屋のドアを開け、ドア付近に扇風機を置きます。扇風機は首振り設定にし、部屋の外に向けて空気を送り出すように置きましょう。その後、他の部屋の窓を開けたり換気扇等を稼働させたりします。

窓開け換気はエアコンのつけっぱなしがおすすめ!節電効果も

エアコンをつけながら換気することで、室温を大幅に下げずに済みます。
朝や帰宅後のようにしばらくエアコンを稼働していなかった場合は、エアコンをつけて部屋を温めてから窓を開けて換気するのが効率的です。

換気する際は、エアコンから離れた場所にある窓を開けて換気しましょう。エアコンは窓近くに設置される場合が多いですが、エアコンの稼働中にすぐ近くの窓を開けると暖められたばかりの空気が外に流れ出てしまうため、暖房効率が下がってしまいます。

また、エアコンは電源を入れた直後に最も消費電力が高くなるため、換気する度にエアコンを切ると電気代が高くなる可能性があります。エアコンをつけながらの換気は節電効果もあります。

エアコンをつけているから節電のために窓を開けない方が良い…という考え、わりとしてしまいがちですよね。

【執筆後記】

世界保健機関(WHO)は2018年に発表したガイドライン外部サイトへで、室温の低さは冬季の死亡率や呼吸器系、循環器系疾患などの罹患率増加に関連していると指摘し、居住者の健康を守るために室温は18℃以上を保ち、体温調節能力が十分に発達していない小児と温度感覚が鈍い高齢者には「もっと暖かくする」ことを強く推奨しています。
ヨーロッパ諸国では暖かい家は基本的人権と捉えられており、法律に反映されている国もあります。それほどに室温と健康には密接な関係があります。
高齢者のみの世帯は、体感温度を当てにせず、温度計を活用して寒さと換気対策を注意深く行いましょう。

冬を乗り切るための暖房は部屋の湿度を下げてしまいます。新型コロナウイルスはインフルエンザと同様に気温や湿度が流行に関連する可能性があるため、湿度が下がりすぎても良くないということを覚えておきましょう。次回は、湿度を保持するための工夫について詳しくお伝えします。

毎年この時期になると、室内の急激な寒暖差が招く「ヒートショック」のニュースも多く目にしますね。換気のことばかり意識して、室温が下がりすぎないよう気をつけましょう。

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s.yuri

s.yuri
じんラボのライター。大学卒業後、地元紙で主に教育や警察、司法、スポーツ、地域ネタを追いかける社会部記者として働き、その後夫の転勤に伴いゆるいフリーランスでライター・編集者として活動してきました。
学生時代から医療福祉に関する執筆に関わりたいと思っていたのが、十数年の時を経てじんラボでご縁をいただました。透析や腎臓病の勉強を重ね、少しでも元気の出る情報をお届けします。

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