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腎臓病の早期発見のヒント 〜皆さんの体験から1【後編】
2023.5.30
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生活習慣の影響を大きく受け、成人の8人に1人がかかっていると考えられている慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease、以下 CKD)の厄介な点は、なんと言っても自覚症状があまり無いまま病気が進行してしまうことでしょう。CKDはだいぶ進行してから初めて自覚できる症状が現れます。そのため、腎臓は肝臓と共に「沈黙の臓器」と言われています。CKDを放置すれば、やがて腎臓の機能が著しく低下し、末期腎不全へと進行し、最終的には透析療法ということになります。「何かがおかしい」と思った時点で、既に透析導入間近というケースも少なくないようです。
早期発見し、水面下での病気の進行を食い止めるにはどうすればいいのでしょうか。主には健康診断などの定期検査で、自覚症状が出る前段階で腎臓の機能の低下を見つけることです。そして病気の可能性を指摘されたら再検査・精密検査などを受け、腎臓の機能の低下が確実になったら専門医の治療や指導を受けて…と、「腎臓病 早期発見」などと検索すると、「定期的な検査を」などと、教科書のような回答ばかりがヒットします。
そこで、じんラボの寄せられた体験談の中から、病気が分かった瞬間のエピソードを集めました。もちろん、腎臓の機能が低下する原疾患も多数ありますし、年齢や状況、立場などでさまざまですが、その瞬間の心境やその後の変化なども含めてぜひご覧ください。
前編では、働き盛りで病気が発覚したエピソードを集めました。後編は、幼い頃から腎臓病と付き合ってきた方のエピソードと、その他のさまざまな病気がは分かった瞬間のエピソードです。
小児の腎臓病
体に異変が現れたのは、小学校2・3年生の頃の頭痛から。突然の頭痛・嘔吐などの病状が4年生になっても治まらず始めは脳神経外科を受診、その後の血液検査でやっと腎臓の機能に異常があることが判明します。
物心ついた頃から既に病気だったあ~ちゃんさん。3歳より腎臓病を患い、5歳でIgA腎症と診断されました。
生後7か月頃に腎臓が悪いことが判明した小沢さん。徐々にそのことを自覚し始め、中学生になって腎臓の形成不全と診断されます。
高校受験を控えた15歳のある日、体を起こすことすらできない疲労感を感じ、ネフローゼ症候群が判明した天野さん。多感な時期の発症が与えるさまざまな影響と、生体腎移植を受けるまでです。
生後約1週間で先天的なネフローゼ症候群の疑いありとされたびょんさん。病気の「気付き」の場面はご自身の記憶にはありませんが、幼い頃からの波乱万丈な、でもなぜか読んでいて悲愴的にならない体験談です。
その他
「ちょっと太ったかな?」という程度の体の変化しか感じていなかったあきこさん。突然テレビが見えなくなり救急車で運ばれたところから、目が見えない原因および腎症も発症していることを知ることとなります。
腎臓内科医・透析専門医の宮本研先生が出会った、海外で腎臓移植を受けた青年がIgA腎症と診断され、移植を受けて帰国するまでのエピソードです。
重いだるさ、目が見えにくいなどの自覚症状を経て、とうとう倒れてしまったオルカさん。腎臓の専門医がいない病院に運ばれてしまうのです。
数ある腎臓病の原疾患の中でも少数派の多発性嚢胞腎。くも膜下出血の闘病から始まり後から多発性嚢胞腎(ADPKD)が発覚した関矢さんの貴重な闘病記です。
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