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腎臓病の早期発見のヒント 〜皆さんの体験から1【前編】
2023.4.10
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生活習慣の影響を大きく受け、成人の8人に1人がかかっていると考えられている慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease、以下 CKD)の厄介な点は、なんと言っても自覚症状があまり無いまま病気が進行してしまうことでしょう。CKDはだいぶ進行してから初めて自覚できる症状が現れます。そのため、腎臓は肝臓と共に「沈黙の臓器」と言われています。CKDを放置すれば、やがて腎臓の機能が著しく低下し、末期腎不全へと進行し、最終的には透析療法ということになります。「何かがおかしい」と思った時点で、既に透析導入間近というケースも少なくないようです。
早期発見し、水面下での病気の進行を食い止めるにはどうすればいいのでしょうか。主には健康診断などの定期検査で、自覚症状が出る前段階で腎臓の機能の低下を見つけることです。そして病気の可能性を指摘されたら再検査・精密検査などを受け、腎臓の機能の低下が確実になったら専門医の治療や指導を受けて…と、「腎臓病 早期発見」などと検索すると、「定期的な検査を」などと、教科書のような回答ばかりがヒットします。
そこで、じんラボの寄せられた体験談の中から、病気が分かった瞬間のエピソードを集めました。もちろん、腎臓の機能が低下する原疾患も多数ありますし、年齢や状況、立場などでさまざまですが、その瞬間の心境やその後の変化なども含めてぜひご覧ください。
前編は、働き盛りで病気が発覚したエピソードを集めました。仕事を優先するあまり「大したことはない」と思い込んだり、定期検査の結果を受けても放置してしまったりすることも少なくないようです。
後編では、幼い頃から腎臓病と付き合ってきた方のエピソードと、その他のさまざまな病気がは分かった瞬間のエピソードをご紹介しています。
大学卒業間近、22歳からボクシングを始めて、44歳でヘビー級チャンピオンにまで上り詰めた雄さん。
仕事で心身ともに追い詰められた時期のストレスが体調不良の原因か、高血糖状態が続いているにも関わらず無茶な調節で防衛戦のリングに上がり、その後体調が悪化していきます。
体調が急激に悪化してICUでの緊急透析を経て維持透析が始まりました。
ベテランの薬剤師OZMAさん、透析の導入こそあっという間だったものの、職業柄か腎不全の予兆を冷静に振り返っています。
働き盛りの35歳で健康診断の血液検査で血糖値に「要精密検査」が出始め、徐々に糖尿病の合併症を発症、そしてクレアチニンの値が高くなりはじめ、腎臓内科も受診することとなります。
虫垂炎での入院で尿蛋白が見つかり、再検査で透析導入を数年度に見据えざるを得ない慢性糸球体腎炎と診断されたオガタトオルさん。しかしその後の治療も放置してしまい....。
家業を継いで月に1・2日しか休まない程のハードワーカーだった横山さんが病気に気付いたときは、既に末期の腎不全でした。
子供の頃から腎臓が悪かったものの、仕事の忙しさを理由に専門医への紹介状も放置してしまったミヨシさんのお連れ合いが緊急入院となり透析導入を医師に告げられますが、ミヨシさんはそれを受け止めきれずに喧嘩になってしまいます。ジェットコースタのような展開の体験談です。
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