プロジェクトの進捗

2024年3月8日開催:第4回定例ミーティング

with Kidneyプロジェクトの第4回定例ミーティングを、2024年3月8日にオンライン(Zoom)にて開催し、医療者、ライフサイエンス企業の方など8名のプロジェクトメンバーにご参加いただきました。


当プロジェクトは、生活や治療の記録「記入・記録シート」、定期検診などの際に使える「受診サポートシート」、生活や治療に役立つ「知恵シート」などのCKDシートを提供し、カスタマイズしながらセルフマネジメントに活用できる「患者と医療者がつくった腎臓病とのつきあい方ガイド」の完成を3年計画(2026年4月まで)で目指しています。2023年12月に、腎臓病と診断されたばかりの方、腎臓病について基本的なことを知りたい方向けの「基本セット」を公開しました。

CKDシートの「基本セット」

今回のミーティングでは、CKDシート制作の進捗および当プロジェクトの一環であるアンケート調査「with Kidney調査」の結果の共有を行った後、このガイドの認知を広めるためのアイデアを話し合いました。


はじめに、CKDシート制作の進捗を共有しました。定期的に開催する調査の結果などを反映しながら制作のうえ順次公開し、2025年度内にはひと通り出揃う予定です。


次に、ウェブサイトで記事が未公開の調査結果の要約を共有しました。

with Kidney調査

2023年9月に実施した「こころの健康について」では、5人に1人がストレスや悩みにうまく対処できていないにもかかわらず医療機関に相談体制が整っていないことや、4割程度の方が家族への負担を気にしている一方、真っ先に相談する相手の1位は家族であるなど、病気が非常に個人的なものであるということと、心のケアの重要性が再認識されました。
2023年10~11月に実施した「運動への意識や運動習慣について」では、医療者からの具体的な指導が十分にされていない中で、3割程度が自己判断で運動している現状が明らかになりました。運動に取り組んでいる方の継続のコツは、アプリを上手に活用する、無理をせずに楽しもうという気持ちを大切にしている、という回答が多く寄せられ、モチベーション醸成のヒントを得られた結果となりました。


最後に当ガイドをより広く届けるにはどうすれば良いか、意見交換を行いました。腎臓病関連の学会での告知や、腎臓病予防の意識が低い方へ届けるための業界を超えたアプローチ方法、薬剤師を含む医療者にCKDシートを活用してもらうためのアイデアなどが挙げられました。特に薬剤師については、病気をもつ人とかかりつけ医の間に立つキーパーソンであり、薬剤師との付き合い方、薬局の積極的な活用を啓発する必要性が改めて浮かび上がりました。


これからもメンバーの皆さんと意見交換および意識共有を図りながら、当プロジェクトを前に進めてまいります。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

第4回ミーティングにご参加いただいた皆さんと記念撮影

アンケート実施中!
第15回:腎臓病や糖尿病に対する周囲の理解について
腎臓病・透析、糖尿病の方、腎臓移植経験者、そのご家族
~2025年1月9日

CKDシート、ぞくぞく追加中!

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