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『透析患者』の恋愛は難しくない!

2013.12.30

文:だいちゃん

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はじめに

透析患者さん、特に私のような若くして透析導入になった方は「恋愛」に関して悩みを抱えている方が多いように思います。

私自身の恋愛がそもそも上手く行っていないので偉そうなことを書けないのですが、身体障害者歴10年以上、見た目は自称ジャニーズ系、もし自分が健常者で口数が少なければモテてたかもね、と勝手に思っている私の経験談からお話をさせていただきます。

イメージ


透析患者の恋愛自体は難しくない

自分の恋愛は上手く言っていないと先ほど書いたばかりですが、せっかく何か書くからには暗い話を書くのも何なので、ちょっと恋愛に関して明るい話題を提供します。

透析患者の恋愛自体は難しくないと思います。こんな私のような口と手を動かすだけしか能力の無い人間とでも、「付き合いたい」と“恋愛”関係を求めてきてくれる子は過去に何人かはいました。私の恋愛が上手くいっていない原因は、私に何かしらの原因があったり、選り好みをしすぎているからというだけのような気もします。

私の知り合いの看護師さんで、透析患者ばかりを好きになって健常者を好きになることが出来ない、という方もいます。この方は透析患者(今は親御さんから腎臓をいただいて移植したようですが)とご結婚されたそうです。

「じんラボ」の所長だって結婚しています(笑)

特に女性の患者さんは、普通に恋愛している人が多い印象です。ただ、どうしても「1級身体障害者」という肩書きが付いてしまったり、人工透析の辛さから「自信」を失って、その結果、恋愛が上手くいかないという悪循環に陥るのではないかと思います。


恋人が透析患者の場合

たまに、ネット経由で

「自分の恋人が透析患者です」

という相談や、

「今度、自分の恋人が透析導入になります」

という相談を受けることがあります。だいたい私と年齢の近い方、20代後半の方が多いです。年齢的に「結婚」も視野に入れて恋愛をしようと考え、やはり現実問題

「収入」

だとか、

「子供に遺伝しないか」

ということが気になるのでしょう。

お気持ちは凄く分かります。私自身、自分が途中で死んでしまったら残された子供たちや奥さんはどうなるのだろう、と考えてしまうことは多いです。

まず、「遺伝」に関しては、透析導入の原因になる「腎臓病」の種類によっては遺伝と深い関わりのあるものもあります。お付き合いする方と子供を作ろうと考えている場合、恋人の病気に関して事前に調べ、お互いの話し合いが必要になると思います。

ただ、子供が遺伝によって病気になる可能性は、透析患者とのお付き合いにかかわらず、健常者と付き合っていても、相手の方がヘビースモーカー、お酒の摂取量が多い、何かしらの投薬治療を行っている等、さまざまなことが原因で子供に何かしらの影響が出ます。お互い全く健康状態に問題がなく、これらのケースに当てはまらなくても障害をもった子供が生まれてくることすらあります。

考えていたらキリがないですよね。

次に「収入」に関してですが、透析患者だろうが指が数本しか動かなかろうが、会社を経営してお金持ちになられた方は大勢いますし、人工透析が原因で仕事がなかなか見つからない人もいます。でもこれって、「健常者」も同じじゃないですか?

透析患者に限らず、「病気」や「障害」だとかにお互いが構え過ぎていることが、恋愛の妨げになっているのではないでしょうか。

一応、軽く金銭的な情報を付け加えておくと、身体障害者年金が2ヶ月に一度出るので、国民年金は払わなくていいし、収入の補助はあります。医療費は保険適用のものは全額無料です。

各種交通機関も半額になったり、自動車税の免除等、地方自治体によって違いはありますがそれなりに優遇されています。


最後に

最近は、不景気が原因なのか、“恋愛が出来ない”人が障害者に限らず増えているそうです。少子高齢化が物語っていますよね。

人工透析をやっていると、「恋愛」どころか、何かしらの「遊び」や「趣味」をする気力すらあの人工透析機に奪われているのではないかというくらい、気力がなくなります。ただ、そういう精神面さえクリア出来ている人は、健常者と変わらないように恋愛出来るはずだと思っています。

まだまだ健常者の方に透析患者の方の情報が行き渡っていない、透析患者自身も自信を失っている(ダジャレじゃないです!)こういった弊害が恋愛においても現れているのかなと。

恋愛に限らず、もっと勇気をだして健常者も障害者もお互いが距離を縮めることが出来れば、恋愛だろうが友情だろうが仕事だろうが、やりやすくなると思います。

そういった社会基盤がもっと整っていけば嬉しいし、そういうことのために

「じんラボ」

が役に立ち、社会インフラの隙間を埋めてくれるのではないかと思っています。
はい、最後はお約束っていう感じですね(笑)

それでは今後共、「じんラボ」を宜しくお願いします。

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だいちゃん

だいちゃん
フリーライター1984年生まれ♂
人工透析患者でありながら健常人以上にパワフルに活動するスーパー障害者。年間500冊を超える書籍を読む読書マニア。お笑い好き。
座右の銘は『障害は個性』

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