人工透析
別名:
略号:
慢性腎不全が悪化し、腎臓の機能が10%以下になると、血液の濾過が充分に行えず、水分や老廃物のコントロールができなくなってしまいます。そのような場合に、人工的に血液の浄化を行う療法です。人工透析療法には、血液透析(hemodialysis:HD)と腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)の2種類があります。
血液透析とは、血液透析器(ダイアライザ)を通して、血液を体内から取り出し、血中の老廃物や余分な水分を取り除き、浄化された血液を体内に戻す方法です。血液を体外に取り出すために、腕の静脈と動脈をつなぎ合わせる手術が必要です。血液透析は1回あたり4〜5時間の治療を週2〜3回程度行います。
腹膜透析とは、自分のおなかの腹膜を透析膜として使う治療です。自宅や職場など、社会生活の中で行う在宅療法です。血液透析に比べ、身体への負担が少ない方法です。