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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報
【第14回】
ヘルプマークをご存知ですか?
2015.12.14
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世の中には外見だけでは分からないことがたくさんあります。慢性腎不全を患う透析患者さんやペースメーカーを埋め込んでおられる方、義足を使用されている方など日常生活の中で「助けて欲しいな…」「手伝ってもらいたいな…」という思いをされたことは多いのではないでしょうか。外見からは分かりにくいけれど、そんな悩みを抱えられている方々に知ってもらいたいマークがあります。
そのマークの名前は「ヘルプマーク」です。現在、東京都などの首都圏で配布が始まり、公共交通機関の優先席などでも掲示が始まっています。東京都の保健福祉局のホームページなどにも説明がありますのでご覧ください。以下は抜粋です。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが外見からは分からない方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
私自身、最近は透析後に倦怠感で動くことができないということが増えてきました。昨年は北海道に向かう飛行機の中で血圧が下がってしまい、頭痛としんどさの症状でフラフラになることもありました。そんな体調の悪い時に自分が人工透析患者で、体調が変動しやすいことなどを他の方にうまく説明できるとは限りません。出先ですと同行者(家族、友人、職場の同僚)は知っていても、他の方には伝わらないことだらけです。そういう意味でもヘルプマークの意義と意味を多くの方に知っていただくことは、内部障害や難病の方だけでなく、妊娠初期の方にとっても重要なマークであるといえるのでないでしょうか?
この他にも視覚障害者の方々が白杖(視覚障害を持たれている方の必需品)を頭上30センチに掲げている場合「手助けを求めています!」という意思表示であるなど、障害や病気の症状に合わせた手助けを求める意思表示法はたくさんあります。
このマークを今回ご紹介したのは、私達慢性腎不全患者が体調悪化時などにヘルプを呼びかけやすくなっていただくと共に、私達も自分のできる範囲でこのマークを持っている方々を手助けしましょう、とお願いしたいからです。マークの意味を知っているからこそ「何かお困りですか? お手伝いしましょうか?」という一言がかけやすくなると思います。支え合う気持ちこそがこのヘルプマークの意義であり、意味なのです。無理にではなく、さりげない手助けの一言、その一言が困っている人の不安を薄めていき、安心を生むのです。内部障害を持つ方々の気持ちが理解しやすい立場である透析患者や慢性腎不全患者だからこそ、お互い支え合うことができるはずです。
なおヘルプマークは東京都内では、以下の鉄道・バスなどの駅務室および営業所などで入手することができます。
- 都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)駅務室
- 都営バス各営業所
- 荒川電車営業所
- 日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅)駅務室
- ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)駅務室
- 多摩モノレール(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)
- 東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)
参考サイト
- 厚生労働省『助け合いのしるし ヘルプマーク』(2015/11 アクセス)
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