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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報【第7回】旅のすすめ いつもと違う風景を見にいってみませんか?
2015.4.27
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季節も変わり、私も時刻表などを見ながらそわそわする時期になりました。元々私は「鉄ちゃん」(鉄道趣味のマニア)で小さい頃からあちこちに行っては写真を撮っておりました。10数年前に慢性腎不全を患い透析を導入してから最初の数年間は、行動範囲も自宅と職場と病院の周りだけでした。
私は病院のスタッフであり患者会会員でもある立場上、法事や祝い事で出かけたいが自分の透析があるから諦めたという方のお話をよくお聞きします。
でも、ちょっと待った! 工夫次第で貴方の行動範囲は大きくなるかもしれませんよ。
日帰り旅行や一泊旅行ならなんとかなっても連泊の旅行は透析がネックになる、透析さえなければ、というお話はよく聞きます。しかし、「旅行透析」という手段でその問題を克服して旅行を楽しまれる方も多くいらっしゃいます。旅行透析についての詳しい解説は省きますが、私自身の経験から連泊旅行や遠出をするときに注意すると良い点や大事だと思うことをご紹介します。
準備編
旅行の前に私が準備しているものを書いてみます(※「旅行の手順(国内編)」も合わせてご確認ください)。
- 旅行透析を行う病院や宿泊場所の連絡先を書いたメモ×2
※自分自身の携帯用と家族に渡しておく緊急連絡用として2枚用意 - 健康保険証などのコピー
※実物よりもコピーのほうが良いと思われます、個人的には2枚ほどコピーして旅行透析の受け入れ先にそのままお渡ししています。 - お薬手帳またはそのコピー
※体調悪化などで緊急搬送時や旅行透析先の病院で処方されている薬の説明のため - 予備の止血用ベルトや絆創膏など
※あると透析時以外の不慮の怪我にも便利ですのでバッグに入れておくと重宝します。
当日編
新幹線や在来線の場合、障害者手帳によって運賃の割引(特急料金や指定席券は割引の対象にはなりませんのでご注意を!)がありますが、車内改札時に手帳と切符の提示を求められますので、一緒に出しやすい場所に置いておくといいですね。また車椅子による乗車時の介助サービスや車いす対応席もありますので、予約時に申し込んでみると良いでしょう。
航空機の場合は事前申込で搭乗時などの介助を行ってもらえます。
ANA(全日空) おからだの不自由なかたへの空の旅へのお手伝い
上記などのページを参考にすると予約や当日の搭乗がスムーズにできると思いますし、何よりも自分だけでなく高齢のご家族との旅行でも無理をせずに介助ができて、同行者全員の負担軽減につながりますのでオススメです。
スケジュールを立てる際に留意すべき点は、せっかくの旅行だからとタイトなスケジュールを組みがちですが無理は禁物ということです! 普段と違う環境では体調の変化も起こりやすいので、休憩をはさみ余裕のある計画を立てることが旅行後の疲れ防止のためにも大切です。
後は普段の生活とは違うのでついつい食べ過ぎたり、飲み過ぎたりがありますが…。旅行後の透析室で体重計に乗って悲鳴をあげるなんてことにならないようにご注意ください。旅のおみやげは思い出で十分です。…病院で雷が落とされるのは私だけですか?
私は今年中に行きたい場所があるので、今から計画をたてるのが密かな楽しみです。
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