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旅行の手順(国内編)
2013.4.1
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所長の「全国透析施設めぐりの旅」を読んで旅行したくなった方、急な出張や用事で2日以上の旅行をしなくてはならなくなった方などなど、透析患者さんが安心して旅行を楽しむための手順と心構えをご紹介します。
一般的な手順
- 1. 事前に主治医やスタッフに相談し、主治医の許可を得ましょう。
- 許可の前提条件は、体調、食欲、消化器系、循環器系、感染症など大きな問題がないこと、透析の前後でも体重、血圧、貧血、カリウムなどのコントロールができて、重篤な合併症の問題がないことです。
- 2. 旅行先近くの透析施設を探しましょう。
- 探し方
- かかりつけの透析施設で旅行先の方面にある透析施設の名簿のコピーをもらう。
- インターネットで探す。
- 3. 透析を受けたい日と施設を決めましょう。
- 自分でその施設に電話し、臨時透析の依頼をします。日時と希望の時間を告げ、受け入れ可能か確認します。
- 4. 受け入れ可能となったら。
-
- 透析条件の送付期限を確認します(1週間前までにかかりつけの透析施設からFAXで、という場合が多い)。
- 持っていくものを確認します(パジャマ、タオル、紹介状、保険証、マル障、自治体の医療券など)。
- 5. かかりつけの透析施設へ下記のように連絡します。
- 「○月○日に××の透析施設で臨時透析をうけることになりました。○日までに透析条件のFAXと、紹介状の用意をお願いします。」
- 6. 旅行へ出発、そして透析です。
- 予約の日時に透析施設へ行き、受付で、「臨時透析をお願いしている○○です」と告げ、透析を受けます。帰りに窓口で自己負担額(1万円前後)の清算をして終わりです。
- 7. 帰宅したら、透析結果の報告をします。
- 透析施設によりますが、帰るまでに透析結果を記入したお手紙を渡される場合と、後日郵送しておきますというところがあるかと思います。これを主治医に提出します。
費用について
他府県へ行く場合、お住まいの都道府県が1施設1ヶ月あたりの自己負担額を補助してくれる医療券が使えないので1万円前後の自己負担が発生します。しかし、お住まいの都道府県へ申請すると全額あるいは一部が補助されます。自治体によってサービス内容が異なりますので地元の都道府県庁へお問い合わせください。(これらの制度は、所得制限があります)
旅行に持っていくもの
- 主治医からの紹介状
- 健康保険証
- 特定疾病療養受領証
- 身体障害者手帳
- 更生医療券・障害者医療費助成還付手続書など
- 透析データなどを記載した医療情報書類の控え
- 常用薬(万一に備え、多めに持参しましょう)
心構え
- 旅行先での透析はあくまでも臨時の透析です、基本的に現地のルールに従うようにしましょう。 また、心配なことがあれば事前に確認しましょう。
- ゆとりを持って行動できるよう、「早めの計画」と「余裕のあるスケジュール」を心がけましょう。
- 食事は旅行の醍醐味の一つですが、食べ過ぎ、飲み過ぎには注意しましょう。
番外編:同行者の過ごし方
ご家族やご友人と旅行を楽しまれる場合がほとんどだと思いますが、同行者の方は透析の間、どのように過ごされているのでしょうか。
グループで出かけていればあまり問題ないと思うのですが(かえって患者さんご本人がさみしいかもしれませんね)、お二人の旅行だと同行者の方が一人で待つ時間ができてしまいます。
宿野部家も然りです。
所長の場合、透析後アクティブに動くことができないため、できる限り遅い時間の透析(できれば夜間)を希望します。そして透析後は宿泊先で簡単に夕食を済ませ、翌日の観光に備えます。
ですから大概夕方から夜にかけて時間が空くわけです。幸い私は一人でブラブラすることに抵抗がないので、お土産を探したりできるのですが、さすがに夕食を一人で食べる気にはなりません。なので、スーパーなどで惣菜を買い込んで宿泊先で食べながら帰りを待つことになります。所長も大して食べないのでこれで十分です。せっかくの旅先で・・・、という気持ちもありますが、最近はその地ならではのお惣菜がないか探すのも楽しみです。
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