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理学療法士ゆうぼーの じんラボ運動療法講座【第2回】
腎臓病・透析患者さんの適切な運動療法・有酸素運動と無酸素運動編

2013.5.10

文:ゆうぼー

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「じんラボ」がオープンして約一か月が経ちました。様々なコンテンツがありますが、皆様はどれくらいご覧になられましたか?「第1回 運動療法講座」は実践して頂けたでしょうか?
さて、今回は第2回として、「有酸素運動と無酸素運動の必要性」について説明したいと思います。

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有酸素運動と無酸素運動について

「有酸素運動」には長い距離のウォーキングやマラソン、「無酸素運動」には筋力トレーニングや短距離走などがあります。

まずは、これらの違いについて説明していきたいと思います。
無酸素運動のように瞬発的に強い力を発揮するためには、筋肉に貯蔵してあるグリコーゲンという糖が主原料となり、有酸素運動のように持続的な力を出すためには身体中に溜めてある体脂肪を燃焼させることがエネルギー源となります。有酸素運動の場合は、燃焼材料として酸素を必要とするため、「有酸素」と呼ばれます。よって、通常より多くの酸素を取り込もうとするため、有酸素運動時には呼吸が上がる訳です。

ここでのポイントは、有酸素運動は20分以上続けなければあまり効果的でないと言うことです。運動開始後20分間は、血液中の脂肪が優先的に使用されます。
血液中に含まれている脂肪は、すぐ使用できるように血液の中で全身を巡っています。
この脂肪を使用すれば、血液はサラサラになりますが、脂肪細胞を減少させるには有効と言えません。
しかし、20分以上運動をすると、血液中の脂肪はほとんどなくなってしまうので、次に皮下や内臓に溜まっている脂肪が使用されるようになります。こうして脂肪が燃焼していきます。

運動していないと、血液中にも脂肪が溢れ、高脂血症の原因となりますし、皮下や内臓に脂肪が蓄積し肥満や生活習慣病を招きます。

よって、健康を維持する為には、有酸素運動・無酸素運動ともに欠かすことは出来ません。第1回の下半身の筋力強化訓練にウォーキングも加え、健康を維持しましょう!!

第3回 運動療法講座では、新しい運動方法をご紹介します。

参考サイト

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ゆうぼー

ゆうぼー
本名:舘野雄貴
茨城県古河市出身、東京都世田谷区在住。杏林大学卒業。
趣味:空手、読書。
略歴:児童養護施設・総合病院・老人保健施設を渡り、現在は医療法人社団麗星会 品川・五反田ガーデンクリニックの理学療法科長として、透析患者さんへのリハビリを行っています。

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