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【第39回】
夏バテ対策! 食べ方と過ごし方を見直そう
2019.8.19
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夏本番、蝉の声を聴き汗だくで朝起きる季節です。今年は冷夏という予報だったので「令和の冷夏」なんてくだらないオヤジギャグを用意して、使う機会をうかがっていたのですが、この暑さでは使えそうにないのが良かったのか、悪かったのか…。
夏バテ防止にはそれぞれの状態に合った食事を
きちんと摂りましょう
この時期の透析室では、夏バテ防止に「食べて!」と言われる高齢の患者さんと、いくら夏バテ防止のためとはいえ「食べ過ぎ!」と言われてしまう40代半ばの私のような比較的若い部類の患者さん、という対照的な患者さんへの呼びかけを見かけます。
夏はそうめんやひやむぎなどの冷たい麺類や、スイカにうなぎにお肉といったものが食べたくなりますが、食品成分表などを見てはため息をついて諦める、という方も多いのではないでしょうか。夏に好まれる食べ物にはリンやカリウムなどが多いので、避けてしまうこともあると思います。
リンやカリウムに気をつけつつ、高齢の患者さんは食事量を減らさないように食べられるものを選び、食べ過ぎでしまう私のような患者は量を減らし質の良いものを食べる、という形で調整をしていきましょう。麺類がお好きな方は、蛋白質を減らした治療食の麺類もありますので、メニューに加えてみてはいかがでしょう。
生活パターンを見直して熱中症予防
猛暑続きの今の時期、怖いのは熱中症ですね。糖尿病を持つ方、高齢者、高血圧の治療中の方は、処方されている薬などの影響もあり、熱中症になりやすいと言われています。日頃の過ごし方を再チェックして、家族みんなで熱中症対策をしましょう。
熱中症にかかりやすい状態のチェック
- 風邪などで発熱の症状が出ていないか
- 冷たいものや食べ過ぎで下痢になっていないか
- 三食をきちんと摂っているか
- 寝不足になっていないか
下痢や発熱、二日酔いは脱水症状を引き起こしやすいので、特に要注意です。また、食事をきちんと摂らないと体内の塩分や水分が不足してしまい、汗をかきにくくなることで熱中症に罹りやすくなります。
暑さで眠れないという状態が続くと、自律神経の働きが悪くなり、体温調整機能にも悪影響を及ぼしますのでご注意を!
食事や日頃の生活パターンを見直して、残りの夏も日常生活も透析治療も快適に過ごしましょう。
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