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知っトク? こんな事〜患者・家族のお役立ち情報
【第38回】
夏本番を迎える前に、水分の摂り方を考えてみませんか?
2019.6.3
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「そろそろ本州も梅雨入りかな〜」と思いつつ、青空を見ながら洗濯物を干す独身生活も10数年が過ぎて手慣れてきたなぁ、と思う今日この頃です(この原稿は5月半ばに書いています)。
これからの季節は「汗」が悩みです
透析を始めてから今年で17年目になりましたが、これからの季節は「汗」に苦心するので、未だに地味に悩んでいます。仕事中はちょっと動いただけでダラダラと汗をかいてしまいます。
透析導入から間もない頃に、汗だくの私からきつい匂いがすると家族に言われてから、汗と体臭を気にするようなりました。やっぱり毒素が溜まる透析患者は、汗で毒素が放出されて臭いのでしょうか。まぁ、私の元々の体臭か加齢臭もしれませんが汗の匂いはやっぱり気になりますね。
脱水症状は命取り
以前の勤務先で、夏の真っ盛りに倉庫の整理をしていたら汗をかきすぎて脱水状態になり、シャント閉塞からの長期入院、これで仕事を辞めることになった苦い経験があります。透析患者さんに限った話ではありませんが、脱水症状で血液が濃縮されて血栓ができやすくなり、心血管系の病気を引き起こす心配があります。
これからの季節は、水分摂取量のコントロールは頭が痛い悩みの1つです。水分の摂り過ぎはもちろんダメですが、汗をかくため少なくても良くないわけです。
塩分とアルコールの摂取量を控えるのが近道です
血液透析や腹膜透析を行っている慢性腎不全患者の場合は、体重増加を管理する目的で水分摂取量を管理しています。でもねぇ、仕事終わりのクタクタの体に冷えたお水が美味しいんですよねぇ…。夏の夜は冷えたビールと焼鳥とかもたまりません。
などと、暑さを理由に水分を求めてしまい、ちょっとだけならと自分に言い訳を繰り返し、ついつい飲みすぎて体重計に乗っては頭を抱えるというパターンを繰り返しているスーダラ透析患者的には「分かっちゃいるけどやめられない!」という季節の到来でございます。
真面目な話に戻して、1日で飲める量を入れた水筒を持ち歩く、のどが渇いたときは氷を口に含んで喉の渇きを抑えるなど、飲水を制限するための方法はありますが、やはり塩分摂取量を控えることで、体が水分を求めてしまうのを抑えるのが一番の近道だと思います。
また、同じ理屈でアルコールの摂取量も控えるべきでしょう。肝臓がアルコールを分解しようとすると、水分が必要となります。暑い時期は冷えたアルコール飲料に味の濃い食べ物の組み合わせは堪りませんが、透析中に足がつったり、頭痛でしんどい思いをしないためにも、程々で自制するように心がけたいですね。
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