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【第21回】
腎臓と歯の意外な関連
2016.9.5
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子供の頃から歯医者は嫌いで、あの歯を削る音はいやーなものでした。そんな私ですがこのたび「後天性多発嚢胞腎」と診断され、両方の腎臓を摘出することになりました。その話は退院後にするとしまして、今回は歯のお話です。
実は私「過剰歯(かじょうし)」で人よりも一本ほど歯が多いのです。親知らずを抜かなくてはいけないということで、主治医から歯の治療を勧められました。ちょうど入院が決まった時期に左奥の歯茎が膿んで腫れ上がってしまったため慌てて歯医者さんに駆け込み、歯茎の膿んだ部分を切開して治療をしてもらいました。毎日歯磨きはしていたのですが、磨き方が悪かったようでその指導も受け、反省しながら毎日の歯磨きをしています。
透析患者は免疫機能が普通の方よりも低い場合があります。歯周病や虫歯で歯垢や歯石に巣食う菌が虫歯の傷口などから体内に入ることによりさまざまな感染症を引き起こすリスクがあるため、定期的なオーラルケアは必要不可欠だと思われます。 ところが高齢の透析患者さん等からは「日々の透析のために通院するだけ精一杯なのに歯医者さんまで通えない!」という声を聞くことがあります。一部の入院施設のある病院では定期的に歯科の訪問診療があり、透析を行う診療科と連携の上で入れ歯や虫歯の治療を行っているところもあるそうです。
歯科で虫歯を抜いたり切開を行う治療前には、透析で使用される抗凝固剤などのお薬を変更する必要性もあります。その連絡なども煩わしさを感じる要因の一つになっているのかもしれませんね。とはいえ、やっぱり歯医者さんでガリゴリと歯を削られたりするのは嫌ですよねぇ。
今回の歯茎の件で、私自身も歯の重要性を再認識しました。考えてみれば口や歯が汚れていれば歯垢や歯石がつきますし、その中に巣食う菌にとっては最適な環境になります。虫歯や歯周病になって悪化してしまうと入れ歯やインプラントという選択肢も必要になります。きちんと食べるためにも歯の健康は大事ですし、日々の歯磨きなどのオーラルケアは全世代の透析患者にとってQOLを維持する必要不可欠な要素だと言えるのではないでしょうか。
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