IgA腎症
別名:IgA腎炎
略号:
腎臓の糸球体に病原体などから体を守る抗体の一種であるIgAという免疫グロブリンが異常に増え、糸球体に沈着し糸球体が炎症を起こす慢性糸球体腎炎の一種です。
アジア民族に多い病気で日本人にも多く見られます。現在日本人の慢性糸球体腎炎のうち約40%と最も多くを占めています。発症はさまざまな原因が考えられますが、原段階では不明です。
進行すると増殖した腎臓の血管周囲に存在する細胞(メサンギウム細胞)が糸球体の毛細血管を押しつぶし、腎臓の濾過機能が低下してきます。
自覚症状はよほど進行しない限りありません。そのため、血尿や蛋白尿、健康診断で発見されることが多くなります。
IgA腎症の確定診断には腎生検が不可欠で、その他血圧、尿蛋白、腎臓の機能の検査などを行い、治療方針を決定します。