抗原
別名:
略号:
体に入った病原微生物など異物から守るために、この異物を認識して、無毒化もしくは排泄などを行う生体反応のことを抗原抗体反応と言います。ここでの異物が抗原、異質であると認識するものが抗体です。よく抗原と抗体は鍵と鍵穴にたとえられ、完全に一致した時にこの抗原抗体反応が起きます。中でも、生体に悪影響を及ぼすような抗原抗体反応をアレルギーや過敏症などと呼びます。
抗原とは、異物の表面に存在しており、抗体が異物を認識して破壊するための標的となる物質の総称です。自己免疫疾患という病気では、自分の体を構成しているものが抗原となって免疫反応が起きてしまいます。また、特にアレルギー反応を引き起こす抗原を特にアレルゲンと呼びます。
抗体とは、抗原に対抗して血清内や組織中に形成される蛋白質の一種であり、異物が体に入ると、それらを攻撃、排除するために体内で産生されます。抗体は免疫という生体防御システムの重要な役割を担っています。