代謝性アシドーシス
別名:
略号:
体内では、栄養素の代謝によって酸が生成されますが、健康な人の血液は常に一定のpH(7.4±0.05)になるように保たれています。pHを一定に保つため、血液や体液の緩衝作用、呼吸による調節、腎臓による調節などがあります。
腎臓の機能が低下し、血中からアルカリ(HCO3-)が失われた結果、血液のpHが7.35以下に低下、つまり血液が酸性に傾いた状態を代謝性アシドーシスと言います。逆にpHが7.45以上の状態をアルカローシスと言います。
軽い場合は症状がないこともありますが、通常は、吐き気、嘔吐、疲労感が生じます。悪化に伴って、極度の脱力感と眠気を感じはじめ、意識がもうろうとして吐き気が強くなり、やがて、血圧が下がり、ショック、昏睡、死に至ります。