循環血漿量
別名:
略号:CPV
血管系を循環している血漿の量です。体内の血漿量は血漿の濃縮・希釈(蛋白の増減や水分の増減)によって変化します。腎臓の機能が低下すると、排尿量が減少して循環血漿量が増えて心不全につながります。体液バランスを保つことが重要です。
循環血液量は体重の約13分の1です。また体液の水分分布は細胞内液が体重の約40%、細胞外液が約20%(間質には約15%、血漿には約5%)。すなわち、体重50kgの人では循環血液量は3.8L、血漿は2.5Lとなります。
血液は血球成分と血漿成分に分かれます。もし血中に占める血球の体積を示すヘマトクリット値が35%とすると、血球成分は3.8L×0.35=1.3Lとなります。水分量は3.8-1.3=2.5Lとなり血漿成分と等しくなります。つまり循環血液量は3.8Lですが、血管内水分量は2.5Lとなります。