GNRI
別名:
略号:GNRI
身長とドライウェイトとアルブミンの値から算出する栄養状態を評価する指標の一つです。透析患者さんは、尿毒素の蓄積などで食欲が低下します。さらに食事療法において水分や食塩、カリウム、リンの摂取などさまざまな制限を受けます。
そのため蛋白エネルギー栄養障害(PEM)、つまり蛋白カロリー栄養不良が患者さん全体の1/4〜1/3と高い頻度で見られます。透析患者さんは年々増加しているため、栄養障害に陥っているまたは陥る可能性のある患者さんを簡易的・効率的に見つけ出すことは非常に重要です。透析患者さんの栄養評価には一般的には身体測定や検査データ、病歴などを複合的に見るSGA(subjectiveglobalassessment)の正確性が比較的高いと評価されていますが、検査に時間がかかるという欠点があります。
その他栄養状態を評価する方法はたくさんありますが、GNRIを透析患者さんに当てはめた結果、最も簡便かつ正確性が高く有用であることがわかっています。GNRIはもともと高齢者の入院患者さんを栄養学的に余命のリスクを評価する方法として考案されました。