血清蛋白質
別名:
略号:
食物を摂取すると、その中に含まれている蛋白は消化されてアミノ酸に分解され、小腸で吸収されます。そして肝臓へ運ばれて、一部は再びアルブミンや凝固因子などの蛋白に合成されます。そのほかのアミノ酸は肝臓以外の細胞に送られ、抗体、ホルモン、酵素などさまざまな健康維持に必要な蛋白を合成します。不要になった蛋白は分解されて、最終的には腎臓から体外に排泄されます。
このように血中には多くの蛋白が存在し、通常、血清中には7~8%の蛋白が含まれています。血中の蛋白は大きく5種類の成分に分けられます。代表的なものがアルブミンとグロブリンです。
これらの成分を測定することによって、たとえば肝臓病やネフローゼ症候群などの腎疾患、悪性腫瘍や体の低栄養状態などを知ることができます。