フィブリノゲン
別名:
略号:
血液凝固を起こすものの一つで、肝臓で作られ血漿中に含まれる蛋白質の一種です。ケガなどをして血液が固まる過程の最終段階で、フィブリノゲンが水に溶けない網状の線維フィブリンに変わり、血球や血小板が集まってできた塊(血栓)の隙間を埋めて血液成分がそこから漏れ出さないようになります。これが一般的に「かさぶた」と呼ばれるものです。
フィブリノゲンは血中から抽出されて止血剤(フィブリノゲン製剤)として用いられることがありますが、原料中に肝炎ウイルスが混入し、過去にフィブリノゲン製剤を投与された患者1万数千人がC型肝炎に罹患、「薬害肝炎訴訟」へと発展する事件が起きています。