ヘモグロビン
別名:血色素、血紅素
略号:Hb
血中のヘモグロビンの値で貧血かどうかを判断します。
腎臓はさまざまなホルモンを分泌しています。その一つに赤血球を作る働きを促すエリスロポエチンというホルモンがあります。腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンの分泌が減り赤血球を作る働きが落ちるため、腎性貧血という強い貧血が起こります。徐々に進行するため自覚しにくい貧血です。
透析患者さんはエリスロポエチンの分泌の低下以外に、尿毒素による造血障害や透析による血液の損失などによってますます貧血が進行します。
ヘモグロビンは呼吸によって取り込まれた酸素を全身の組織や細胞に運ぶ重要な役割を担っています。貧血になると身体の各組織や細胞に十分な酸素が供給されなくなるため、さまざまな症状が現われます。皮膚や唇や爪が白くなる、疲れやすい・息切れ・立ちくらみ・めまい・動悸なども、貧血が原因で起こる場合があります。