除水量
別名:
略号:
透析療法などにおいて、人工腎臓を通して体内から余分な水分が排出される総量を除水量といいます。血液透析1回あたりの除水量は患者によって個人差がありますが、1時間あたりの除水量は1,000mL以内であることが理想です。つまり4時間の透析であれば、4Lの除水量ということになります。
基本的には毎回の透析ごとに透析前に体重を測り、前回透析終了時のドライウェイトとの差、すなわち増えた体重分を除水します。前回透析終了後、体重が極度に増加している場合は、1時間あたり1Lの除水量でも間に合わないこともありますが、その場合は時間をかけて除水する必要があります。短時間で大量の除水を行うと循環血液量の急激な減少によって血圧低下、嘔吐、足痙攣やショックを誘発することになります。急激に大量の除水をすると、極度に喉が渇き再び水分を摂取してしまうので悪循環になることを理解しておく必要があります。また透析後に血圧が濃縮してシャント閉塞などの原因になります。
余分な水分を尿として排出できなくなると、身体に蓄積してしまいます。心臓に溜まると心不全、肺に溜まると呼吸不全になり、そのままにしておくと危険な状態になります。